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21日の中国本土市場概況:上海総合0.6%安で3日続落、金融セクター下げ主導


21日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比20.39ポイント(0.58%)安の3486.56ポイントと3日続落している(上海A株指数は0.58%安の3654.54ポイント)。


新規材料に乏しいなか、中国の引き締めが再び意識される流れ。経済活動正常化を背景に、中国ではインフレ懸念が依然としてくすぶっている。金利上昇圧力も強まる状況だ。今月公表された4月の金融統計では、融資の伸びが抑制された実態が判明している。ただ、大きく売り込む動きはみられない。原油や金属などの先高観が根強く、商品関連銘柄の物色が相場を下支えしている。(亜州リサーチ編集部)


金融株が下げを主導する。招商銀行(600036/SH)が2.5%安、中国工商銀行(601398/SH)が1.2%安、中国人寿保険(601628/SH)が2.3%安、中信証券(600030/SH)が1.8%安で引けた。


ITハイテク関連株も安い。業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が4.5%、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が3.3%、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)世界最大手の聞泰科技(ウイングテック・テクノロジー:600745/SH)が2.7%ずつ下落した。食品飲料や自動車の消費関連株、医薬品株、不動産株、防衛関連株なども売られている。


半面、資源・素材株はしっかり。中国中煤能源(601898/SH)が6.4%高、中国アルミ(601600/SH)が3.1%高、宝山鋼鉄(600019/SH)が1.6%高で取引を終えた。海運株、公益株も買われている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.69ポイント(0.28%)高の247.05ポイント、深センB株指数が0.90ポイント(0.08%)高の1148.25ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)


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