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19日の中国本土市場概況:上海総合1.7%安で反落、米中会談に警戒感


19日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比58.40ポイント(1.69%)安の3404.66ポイントと反落した(上海A株指数は1.69%安の3568.68ポイント)。


米中関係の悪化が警戒される流れ。18日午後(日本時間19日午前)に始まった米中の外交トップ会談は、19日まで2日間の日程で開かれる予定だ。米メディアの報道によれば、米国のブリンケン国務長官と中国の外交トップ楊・共産党政治局員は、安全保障や経済圧力、人権問題などを巡り、冒頭から非難の応酬が1時間以上続いたという。中国国内に相場を動かす新規材料が見当たらないだけに、協議の行方が注視されている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、銀行・保険が全面安。招商銀行(600036/SH)が4.6%、中国工商銀行(601398/SH)が2.2%、中国人寿保険(601628/SH)が3.3%、中国平安保険(601318/SH)が2.2%ずつ下落した。


消費関連株も下げが目立つ。ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(601633/SH)が4.6%安、老舗化粧品メーカーの上海家化聯合(600315/SH)が4.5%安、醤油メーカー中国大手の仏山市海天調味食品(603288/SH)が3.3%安、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)と家電メーカーの海爾智家(600690/SH)がそろって2.9%安、免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)が2.0%安で引けた。エネルギー株、素材株、不動産株、ハイテク株、医薬品株、空運株なども売られている。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.15ポイント(0.88%)安の242.37ポイント、深センB株指数が9.26ポイント(0.83%)安の1109.40ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)

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