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18日の香港市場概況:ハンセン1.3%高で4日続伸、好決算の舜宇光学9.4%上昇


18日の香港市場は、主要55銘柄で構成されるハンセン指数が前日比371.60ポイント(1.28%)高の29405.72ポイントと4日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が111.77ポイント(0.98%)高の11470.43ポイントと3日続伸した。売買代金は1745億6900万香港ドルにやや拡大している(17日は1487億100万香港ドル)。


米低金利政策の長期化が相場の追い風。米連邦準備制度理事会(FRB)が17日まで開いていた米連邦公開市場委員会(FOMC)では、現行のゼロ金利政策を少なくとも2023年末まで維持する方針が示された。株や商品のマーケットに資金流入が続くと期待されている。本土景気の先行き楽観も続いた。中国経済は今年半ばにも、新型コロナウイルス流行前水準を回復する——との予測がシンクタンクなどから相次いでいる。(亜州リサーチ編集部)


「ニューエコノミー」関連銘柄が相場を主導。ITやハイテクなどで構成されるハンセン科技指数は1.19%高と3日続伸した。組み入れウエート上位の銘柄では、舜宇光学科技(2382/HK)が9.4%高、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が4.9%高、美団(メイトゥアン:3690/HK)が3.7%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.6%高、快手科技(クアイショウ・テクノロジー:1024/HK)が1.7%高と値を上げている。光学部品メーカーの舜宇光学は17日引け後、20年通期決算を公表。売上高が前年比0.4%増、純利益が22.1%増だった。証券ブローカー各社は、舜宇光学の決算報告後に強気レーティングを継続している。そのほか、ハンセン指数の構成銘柄では、火鍋チェーン最大手、海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が6.0%高と急反発している。


セクター別では、空運が高い。中国3大エアラインの中国南方航空(1055/HK)と中国東方航空(670/HK)がそろって2.3%、中国国際航空(753/HK)が1.7%、香港フラッグキャリアの国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が2.3%ずつ上昇した。


映画やカジノなど娯楽関連セクターもしっかり。アイマックス・チャイナHD(1970/HK)と歓喜伝媒集団(フアンシー・メディア・グループ:1003/HK)がそろって3.4%高、猫眼娯楽(マオイェン・エンターテインメント:1896/HK)が1.4%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.4%高、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が2.0%高で引けた。


農業関連セクターも物色される。園芸用灌漑システムメーカーの新疆天業節水灌漑(840/HK)が7.6%高、野菜・果樹栽培業者の中国緑色食品HD(904/HK)が7.4%高、、窒素系肥料メーカーの中海石油化学(3983/HK)が7.0%高、肥料販売中国最大手の中化化肥HD(サイノフェルト:297/HK)が6.2%高で取引を終えた。


半面、中国不動産セクターの一角はさえない。世茂集団HD(813/HK)が1.7%、龍湖地産(960/HK)が1.6%、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.3%、越秀地産(123/HK)が1.1%ずつ下落した。


一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.51%高の3463.07ポイントで取引を終了した。消費関連株が高い。素材株、医薬品株、公益株、インフラ関連株、海運株なども買われた。エネルギー株、不動産株、半導体株も売られた。

亜州リサーチ(株)


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