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4日の中国本土市場概況:上海総合2.1%安で反落、深セン創業板は4.9%下落


4日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比73.41ポイント(2.05%)安の3503.49ポイントと反落した(上海A株指数は2.05%安の3672.35ポイント)。約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。


内外の金利高が警戒される流れ。中国で昼前に公表された人民元建て上海銀行間取引金利(SHIBOR)は、翌日物や1年物が上昇に転じた。米国では昨夜、いったん低下していた米10年債利回りが前日の1.39%から一時1.49%と急上昇している。高PERのグロース株(成長株)などにとっては、株価の割高感が意識される状況だ。ベンチャー企業株で構成される深セン創業板指数は4.9%安。他の指数をさらにアンダーパフォームしている。


4日は国政助言機関の全国政治協商会議が開幕した。あす5日には、国会に相当する全国人民代表大会(全人代)がスタートする。経済対策に対する期待感は根強いものの、ひとまず模様眺めのスタンスも強まった。消費やハイテクなど政策で恩恵を受けやすい銘柄群も売りに押されている。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、消費関連の下げが目立つ。白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が5.0%安、免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)とピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(601633/SH)がそろって4.6%安、家電メーカーの海爾智家(600690/SH)が3.9%安で引けた。


ハイテク株も急落。太陽光発電素材メーカーの隆基緑能科技(601012/SH)が9.2%安、半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が7.7%安、情報技術サービスの上海宝信軟件(600845/SH)が7.2%安、IC設計の上海韋爾半導体(WILLSEMI:603501/SH)が7.1%安で取引を終えた。医薬品株、素材株、インフラ関連株、海運株、不動産株、金融株なども売られている。


外貨建てB株相場も値下がり。上海B株指数が3.18ポイント(1.27%)安の245.99ポイント、深センB株指数が12.74ポイント(1.13%)安の1112.34ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)

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