13日の香港市場は小幅に値下がり。主要52銘柄で構成されるハンセン指数が前日比41.15ポイント(0.15%)安の28235.60ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も32.79ポイント(0.29%)安の11184.90ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は2021億3500万香港ドルとなっている(12日は1990億6200万香港ドル)。


売り圧力が意識される流れ。ハンセン指数は前日まで急ピッチに上昇し、足もとでは約1年ぶりの高値水準を回復していた。世界的に新型コロナウイルス感染が再拡大し、経済回復の足かせとなっていることも不安材料としてくすぶっている。もっとも、下値は限定的。中国の経済対策に対する期待感が根強いほか、原油市況の上昇が支えとなった。昨夜のWTI原油先物は1.8%高と6日続伸し、昨年2月以来の高値水準を一時回復している。指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)


ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が3.1%安、ビールメーカー大手の百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が2.7%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.4%安、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(カントリー・ガーデン・ホールディングス:2007/HK)が2.3%安と下げが目立った。


酒造や食品飲料、スポーツ用品など中国消費関連セクターが安い。上記した百威亜太のほか、青島ビール(168/HK)が4.2%、華潤ビールHD(291/HK)が2.6%、統一企業中国HD(ユニプレジデント・チャイナ:220/HK)が2.8%、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が2.1%、中国旺旺HD(151/HK)が1.6%、李寧(リーニン:2331/HK)が3.2%、安踏体育用品(2020/HK)が1.1%ずつ下落している。同セクターは今年に入り、当局の消費拡大方針を手がかりにして買いが広がっていた。


中国の証券セクターもさえない。広発証券(1776/HK)が2.2%安、中信建投証券(CSCフィナンシャル:6066/HK)が1.9%安、華泰証券(6886/HK)が1.6%安、中信証券(6030/HK)が1.2%安とそろって反落した。


半面、石油生産・化工や掘削、石炭などエネルギー関連は高い。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が5.5%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が5.0%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.4%、中海油田服務(2883/HK)が11.5%、中国神華能源(1088/HK)が5.6%ずつ上昇した。


ゼネコンや建機などインフラ建設関連も物色される。中国鉄建(1186/HK)が5.2%高、中国建築国際集団(3311/HK)が4.4%高、中国交通建設(1800/HK)が3.8%高、中国中鉄(390/HK)が2.1%高、中聯重科(1157/HK)が9.0%高と値を上げた(中聯重科は最高値)。地方政府の負担軽減などのため、上半期にも幹線道路や橋梁など公共インフラ投資に向けた基金(ファンド)の組成が許可される——などと中国で伝えられている。


海上輸送やコンテナリース・生産など海運関連もしっかり。東方海外(316/HK)が8.2%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が4.4%高、中遠海運発展(2866/HK)が6.2%高、中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ:2039/HK)が5.2%高で取引を終えた(東方海外は最高値更新)。国際的な海上運賃の指標となるバルチック海運指数(BDI)は今年に入り上昇基調を強め、足元で昨年10月以来の高水準に達している。また、上海航運交易所がまとめた中国(輸出)コンテナ貨物指数(CCFI)は算出開始以来の高水準で推移している状況だ。


一方、本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.27%安の3598.65ポイントで取引を終了した。消費関連株が安い。証券株、保険株、医薬品株、素材株、不動産株、ハイテク株や自動車株の一角も売られた。半面、インフラ建設関連株は高い。銀行株、運輸株、エネルギー株、公益株も買われた。

亜州リサーチ(株)


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情報提供元:FISCO
記事名:「13日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で4日ぶり小反落、消費関連に売り