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2日の中国本土市場概況:上海総合0.2%安で小反落、内需株の物色で下げは限定的


2日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比5.80ポイント(0.17%)安の3404.80ポイントと反落した(上海A株指数は0.17%安の3568.48ポイント)。

中国銀行業の業績懸念が重し。主要行が公表した中間決算では、不良債権比率の悪化が明らかにされている。新型コロナウイルス流行で経済ダメージを受けるなか、政府が中小企業向け融資の返済猶予を指示するなど、企業救済に動いていることも各行にとって逆風だ。最大手行の中国工商銀行(601398/SH)は0.8%安と下げ、約2カ月ぶりの安値水準に沈んでいる。資源・素材株も安い。中国巨石(600176/SH)が3.8%、洛陽モリブデン(603993/SH)が3.2%、華新水泥(600801/SH)が2.2%ずつ下落した。このほか防衛関連株、自動車株、エネルギー株、公益株、保険株なども売られている。

ただ、下値は限定的。景況感の改善を支えに、指数はプラス圏で推移する場面もみられた。また、中国の重要会議、第19期中央委員会第5回総会(5中総会)の開催が来月10月に予定されるなか、政策で恩恵を受ける銘柄群を物色する動きも強まっている。中国共産党中央政治局が夏に開いた会議では、外需取り込みよりも内需振興を優先する「双循環」という新たな経済成長モデルが提起された。

内需関連の消費銘柄がしっかり。醤油メーカーの海天味業(603288/SH)が5.2%高、スーパーマーケット大手の永輝超市(601933/SH)が4.6%高で引けた。医薬品株、不動産株、IT関連株も買われている。

他の個別株動向では、宅配サービスの円通速逓(YTO Express:600233/SH)がストップ高。阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:BABA/NYSE、9988/HK)が子会社を通じて同社株を取得し、関連会社が保有する分とあわせ実質2位株主に躍り出ることを材料視した。

一方、外貨建てB株相場は値上がり。上海B株指数が2.46ポイント(0.97%)高の256.43ポイント、深センB株指数が4.33ポイント(0.45%)高の962.22ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)



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