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概況からBRICsを知ろう ロシア株式市場は10日続伸、原油価格の上昇が資源セクターの物色手掛かり


【ブラジル】ボベスパ指数 105605.17 +1.44%
29日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比1496.10ポイント高(+1.44%)の105605.17で取引を終了した。104111.8から105703.6まで上昇した。

買いが先行した後は上げ幅を拡大させ、引けまで高値圏で推移した。米株高が好感され、ブラジル株への買いも広がった。また、海外資金の流入が加速するとの観測も支援材料。6月の海外直接投資は47億5400万米ドル(約4992億円)となり、前月の25億5200万米ドルと市場予想の35億米ドルを大幅に上回った。一方、国内における新型コロナウイルス感染の再拡大が引き続き警戒された。

【ロシア】MICEX指数 2918.42 +0.79%
29日のロシア株式市場は10日続伸。主要指標のMOEX指数は前日比22.97ポイント高(+0.79%)の2918.42で取引を終了した。2889.69から2918.42まで上昇した。

小幅高で寄り付いた後は上げ幅をじりじりと拡大させた。原油価格の上昇が資源セクターの物色手掛かり。また、小売関連の上昇も指数をサポートした。業界の好業績発表が支援材料となったもようだ。一方、連日の上昇で足元では高値警戒感が強まり、やや伸び悩む展開となった。

【インド】SENSEX指数 38071.13 -1.10%
29日のインドSENSEX指数は反落。前日比421.82ポイント安(-1.10%)の38071.13、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同97.70ポイント安(-0.86%)の11202.85で取引を終えた。

終始マイナス圏で推移し、終盤に下げ幅を拡大させた。国内外における新型コロナウイルス感染の再拡大を受け、追加のロックダウン(都市封鎖)の実施に対する警戒感が強い。また、目先の景気低迷や新型コロナの収束見通しが立たないことも引き続き指数の足かせとなった。ほかに、SENSEX指数が3月上旬の高値まで回復しており、足元での高値警戒感から利益確定売り圧力が高まった。

【中国本土】上海指数総合 3294.55 +2.06%
29日の上海指数総合は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比66.59ポイント高(+2.06%)の3294.55ポイントと3日続伸している。

資金流入期待が強まる流れ。指数算出するMSCIの内部関係者は28日、足もとで中国A株市場から海外資金が流出していることについて、全体のボリュームに比べれば正常の範囲内としたうえで、「外資の長期で継続的な流入に変化はない」との見方を示した。中国景気の持ち直し期待も根強い。格付け大手のフィッチは28日、中国格付の「A+」据え置き、見通しも「安定的」を継続したうえで、2020年の実質GDP成長率見通しを2.7%に上方修正した(従来予想は1.2%)。



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