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17日の中国本土市場概況:上海総合0.1%高で小幅続伸、医薬関連が急伸


17日の中国本土市場は小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比4.12ポイント(0.14%)高の2935.87ポイントと続伸している(上海A株指数は0.14%高の3077.31ポイント)。

中国の政策に期待感が広がる流れ。米国や日本など各国が大規模な金融緩和策を打ち出すなか、中国では6月末~7月初にかけて、預金準備率などが再び引き下げられる——との観測が浮上した。北京市の新型コロナウイルス感染再拡大などを嫌気して売られたものの、下値は堅く、指数は引けにかけて再びプラスに転じている。

業種別では、医薬品関連の上げが目立つ。医薬品卸小売の国薬集団薬業(600511SH)や抗生物質や原薬などの華北製薬(600812/SH)、中医薬と西洋薬の天津中新薬業集団(600329/SH)などがそろってストップ高した。国薬集団のグループ企業が開発した新型コロナワクチンについては、臨床試験で接種した全員に抗体の生成が確認されたという。医薬株全般の刺激材料となった。消費関連株も高い。「夜間経済(ナイトエコノミー)」の活性化で注目されるスーパーマーケットチェーンの上海百聯集団(600827/SH)は値幅制限いっぱいまで上昇し、約2年7カ月ぶりの高値水準に達した。このほかメディア関連株、防衛関連株、ハイテク株の一角なども買われている。

半面、不動産株は安い。金地集団(600383/SH)が1.7%下落した。金融株、自動車株、資源・素材株、運輸株も売られている。

一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が0.55ポイント(0.26%)高の209.83ポイント、深センB株指数が4.21ポイント(0.49%)安の861.20ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)




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