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22日の中国本土市場概況:上海総合1.9%安で3日続落、金融セクター下げ主導


22日の中国本土市場は大幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比54.16ポイント(1.89%)安の2813.77ポイントと3日続落した(上海A株指数は1.89%安の2949.33ポイント)。約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。

米中対立の激化が警戒される流れ。北京で22日に開幕した全国人民代表委員会(全人代、国会に相当)では、香港での国家分裂行為などを禁止する香港版「国家安全法」の導入が討議される。これに対しトランプ米大統領は21日、全人代で香港の統制強化につながる法案が成立すれば、強力に対処すると述べた。また、与野党の米上院議員は同日、「香港の自主独立を侵害している」として、「中国当局者に制裁を課す法案を提出する」と発表している。新型コロナウイルス感染拡大の責任論を巡り、このところ米中は応酬を繰り広げていただけに、新たな火種が浮上した格好だ。香港版「国家安全法」は全人代の最終日、28日に採決される。

金融株が下げを主導。招商銀行(600036/SH)が3.2%安、中国平安保険(601318/SH)が3.1%安、中信建投証券(601066/SH)が4.9%安で引けた。食品飲料株も安い。白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が2.8%下落した。このほかハイテク株、資源・素材株、医薬品株、不動産株、運輸株、インフラ関連株など幅広く売られている。

外貨建てB株相場も値下がり。上海B株指数が4.06ポイント(1.98%)安の200.67ポイント、深センB株指数が16.90ポイント(1.94%)安の853.17ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)



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