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22日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で3日ぶり反発、米中株高が支えに


22日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比99.81ポイント(0.42%)高の23893.36ポイントと3日ぶりに反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も55.27ポイント(0.57%)高の9670.20ポイントと反発した。売買代金は970億5800万香港ドルにやや縮小している(21日は1107億9600万香港ドル)。

内外株高を好感する流れ。昨夜の原油安などを嫌気した売りが先行したものの、本土株の上昇や時間外取引のNYダウ先物高をにらみながら、香港の各指数は終盤に入りプラスに転じた。中国や米国では、経済活動正常化の期待が強まる状況。米ジョージア州など南部の複数州は、今週にもロックダウン(都市封鎖)を緩和する見込みだ。中国本土では、新型コロナ感染拡大の発端となった湖北省武漢市で、地下鉄・バスの公共交通機関が22日から運行が全面再開されている。

ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリア最大手の中国移動(チャイナ・モバイル:941/HK)が2.7%高、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)とインターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)がそろって2.2%高、マカオ・カジノの金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.0%高と上げが目立った。

セクター別では、レジャー関連が高い。上記したカジノのほか、中国政府系旅行会社の香港中旅国際投資(308/HK)が4.9%、旅行予約サイトの同程芸龍HD(780/HK)が1.2%、映画館運営のアイマックス・チャイナHD(1970/HK)が3.6%、オンライン映画チケット販売の猫眼娯楽(マオイェン・エンターテインメント:1896/HK)が3.2%ずつ上昇した。

空港や空運、高速道路など交通インフラ関連も物色される。北京首都国際機場(北京国際空港:694/HK)が6.7%高、海南美蘭国際空港(旧・瑞港国際機場集団:357/HK)が3.4%高、中国南方航空(1055/HK)が5.5%高、中国東方航空(670/HK)が3.7%高、中国国際航空(753/HK)が3.6%高、江蘇寧滬高速公路(江蘇高速道路:177/HK)が4.5%高、四川成渝高速公路(四川高速道路:107/HK)が1.1%高と値を上げた。

他の個別株動向では、半導体パッケージング・テスティング機器大手のASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が4.9%高。同社の四半期(1~3月)決算は8割減益を強いられたものの、自社の事前予想(赤字決算)に反した黒字確保が好感された。

半面、石油や石炭などエネルギー関連はさえない。中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.1%安、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が0.8%安、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が0.4%安、中国中煤能源(1898/HK)が1.4%安と下落した。

一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.60%高の2843.98ポイントで取引を終えた。消費関連株が高い。交通・運輸、旅行などレジャー関連株、医薬品株、発電株、メディア関連株なども買われた。

亜州リサーチ(株)




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