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9日の中国本土市場概況:上海総合0.4%高で反発、医薬品セクター上げ目立つ


9日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比10.53ポイント(0.37%)高の2825.90ポイントと反発した(上海A株指数は0.37%高の2961.54ポイント)。約4週ぶりの高値水準を回復している。

経済活動正常化の期待が改めて強まる流れ。中国共産党・党中央政治局が8日に開いた会議では、新型コロナウイルス感染対策に留意しつつ全面的な生産再開を整えるよう指示が出された。新型コロナ感染拡大の発端となった湖北省武漢市では8日、2カ月半にわたる封鎖措置が予定通り解除されている。足もとで停滞した経済を立て直すため、当局が景気刺激策を強めるとの思惑も続いた。

業種別では、医薬品の上げが目立つ。麻酔薬や中枢神経用薬などの人福医薬集団(600079/SH)がストップ高、CRO(医薬品開発業務受託機関)で中国トップの薬明康徳(603259/SH)が5.8%高、抗生物質の山東魯抗医薬(600789/SH)が5.6%高で引けた。証券株も高い。国金証券(600109/SH)が5.9%上昇した。このほかテレワーク関連株、消費関連株、自動車株、発電株、インフラ関連株の一角なども買われた。

半面、不動産株の一角は安い。大手の金地集団(600383/SH)が1.7%下落した。半導体株、資源株の一角も売られている。

一方、外貨建てB株相場はしっかり。上海B株指数が0.01ポイント(0.00%)高の219.71ポイント、深センB株指数が3.38ポイント(0.41%)高の838.34ポイントで終了した。

【亜州IR】



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