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8日の香港市場概況:ハンセン1.2%安で3日ぶり反落、外部環境に不透明感


8日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比282.92ポイント(1.17%)安の23970.37ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が164.97ポイント(1.68%)安の9681.95ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は945億3600万香港ドルに縮小している(7日は1263億7600万香港ドル)。

外部環境の不透明感が重し。新型コロナウイルス感染拡大に端を発した経済停滞は長引く——との見方が強まるなか、昨夜の米株が売られた流れを継いだ。原油相場の軟調もマイナス材料。主要産油国の減産実現に懐疑的な見方が浮上し、昨夜のWTI原油先物は9.4%安と大幅続落した。また、7日のハンセン指数が約3週ぶり高値水準を切り上げただけに、戻り待ちの売り圧力も意識されている。

ハンセン指数の構成銘柄では、通信キャリア大手の中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)が3.4%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.3%安、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.0%安と下げが目立った。

セクター別では、石油生産・加工や掘削、石炭などエネルギー関連が安い。上記した中国海洋石油のほか、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)と中国石油化工(サイノペック:386/HK)がそろって2.0%、中海油田服務(2883/HK)が4.2%、中国神華能源(1088/HK)が1.5%ずつ下落した。

中国保険セクターも急落。新華人寿保険(1336/HK)が4.4%安、中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が3.5%安、中国太平保険HD(966/HK)が3.4%安、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.3%安で引けた。

マカオ・カジノ関連セクターもさえない。新濠国際発展(メルコ・インターナショナル:200/HK)が2.2%安、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が1.9%安、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が1.6%安と値を下げた。香港メディアは8日付で「マカオのカジノ業界では、今週末に始まるイースター連休も厳しい局面が続きそうだ」と報道。主要カジノホテルでは、イースターマンデー(13日)の客室料金が前年同期比で3~57%落ち込んでいるという。

一方、本土市場は小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.19%安の2815.37ポイントで取引を終えた。金融株が下げを主導する。消費関連株、不動産株、自動車株、海運株、エネルギー株なども売られた。半面、ハイテク関連株は高い。医薬品株、空運株、非鉄株、紙パルプ株、発電株も買われた。

【亜州IR】




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