5日の中国本土市場概況:上海総合2.0％高で4日続伸、金融セクター相場けん引

5日の中国本土市場は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比60.01ポイント（1.99％）高の3071.68ポイントと4日続伸した（上海A株指数は1.99％高の3218.98ポイント）。約1カ月半ぶりの高値水準を回復している。

前日までの好地合いを継ぐ流れ。中国の経済政策に対する期待感や、政策金利引き下げの思惑が強まっている。中国国務院が4日に開いた常務会議では、冷え込んだ内需を回復させるため、インフラ建設推進や5Gネットワーク構築加速、消費拡大などの方針が示された。また、経済活動の正常化も期待されている。発生源の湖北省武漢市を除いては、新型コロナの感染拡大が終息しつつあり、各地で移動制限が緩和されつつある状況だ。

金融株が相場をけん引。中信建投証券(601066/SH)がストップ高、招商銀行（600036/SH）が4.2％高、中国人寿保険（601628/SH）が3.3％高で引けた。消費売関連株も高い。白酒（中国の蒸留酒）メーカー最大手の貴州茅台酒（貴州マオタイ：600519/SH）が3.7％上昇した。医薬品株、発電株、資源・素材株、運輸株、不動産株、テレワーク関連株、インフラ関連株、ハイテク株なども買われた


外貨建てB株相場も値上がり。上海B株指数が3.53ポイント（1.47％）高の243.56ポイント、深センB株指数が13.95ポイント（1.50％）高の946.49ポイントで終了した。

【亜州IR】



＜FA＞