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26日の中国本土市場概況:上海総合0.8%安で3日続落、ハイテク関連下げ目立つ


26日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比25.12ポイント(0.83%)安の2987.93ポイントと3日続落した(上海A株指数は0.83%安の3131.12ポイント)。心理的節目の3000ポイントを割り込んで引けるのは、2月19日以来となる。

新型コロナウイルスを巡る警戒感が重し。中国外で新型ウイルスの感染が拡大するなか、世界のサプライチェーンが分断すると危ぐされた。政府系メディアによれば、25日時点で、感染は海外40カ国・地域に広がっている。一部の国際機関は、パンデミック(世界的な大流行)に発展する可能性を指摘した。中国の経済対策に対する期待感で指数はプラス圏に浮上する場面がみられたものの、終盤に入り売りが改めて優勢となっている。

業種別では、ハイテク関連の下げが目立つ。LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)がストップ安、フラッシュメモリ製造などの北京兆易創新科技(603986/SH)が9.7%安、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が6.3%安で引けた。医薬品株も安い。薬明康徳(603259/SH)が5.8%下落した。このほか自動車株、食品飲料株、メディア・娯楽関連株、非鉄株、証券株なども売られている。

半面、インフラ関連株は急伸。ゼネコンの中国交通建設(601800/SH)が9.9%高、建材の北京金隅(601992/SH)が6.0%高と値を上げた。中国交通運輸部は25日、春節(旧正月)で中断していた建設プロジェクトの早期再開を指示。また、予定しているプロジェクトの着工も急ぐよう求めた。不動産株も高い。金地集団(600383/SH)が6.3%上昇した。テレワーク関連株、エネルギー株、海運株、公益株も買われている。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が2.29ポイント(0.94%)安の240.30ポイント、深センB株指数が8.67ポイント(0.91%)安の944.00ポイントで終了した。

【亜州IR】



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