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20日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で反落、本土株指数は0.1%高で続伸


20日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比46.65ポイント(0.17%)安の27609.16ポイントと反落する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は5.40ポイント(0.05%)高の10913.97ポイントと小幅ながら続伸した。売買代金は1008億7900万香港ドルとなっている(19日は883億6100万香港ドル)。

失望感が広がる流れ。寄り付き直後に中国で公表された2月分の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」(事実上の貸出基準金利)ではポジティブなサプライズが限定された。3カ月ぶりに引き下げられたものの、金利は1年物が4.15→4.05%、5年物が4.80→4.75%に設定。市場ではそれぞれ10ベーシスポイント(bp)の引き下げが予想されていた。当局は各種の景気対策を打ち出しているが、新型コロナウイルス感染拡大が実体経済に与える悪影響は依然として見通せず、投資家の慎重スタンスが改めて強まっている。

ただ、中国本土の株高を受けて、指数は引けにかけて下げ幅を縮小した。本土株指数はプラスに転じている。当局は景気下支えのため、一段の緩和策を講じるとの見方が浮上するなか、金利の先安観も意識された。

ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が2.2%安、不動産事業を中核とする香港コングロマリットの太古A(スワイヤ・パシフィックA:19/HK)が1.8%や巣、紙製サニタリー用品最大手の常や巣国際集団(1044/HK)が1.6%安と下げが目立った。

セクター別では、中国の不動産が安い。合景泰富集団HD(1813/HK)が2.3%、龍湖集団HD(960/HK)が2.1%、融創中国HD(1918/HK)が1.7%、中国金茂HD(817/HK)と碧桂園HD(2007/HK)がそろって1.5%ずつ下落した。

半面、中国証券セクターは高い。中国銀河証券(6881/HK)が5.0%、海通証券(6837/HK)が4.7%、中信証券(6030/HK)と華泰証券(6886/HK)がそろって3.1%、広発証券(1776/HK)が2.3%ずつ上昇した。本土株市場の活況が追い風。上海と深センの売買代金は20日、合計で約1兆人民元の大台を超えている。

他の個別株動向では、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が後場に急伸し、7.0%高で取引を終えた。昼に公表した10~12月期決算の11%増益が支援材料となっている。

本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.84%高の3030.15ポイントで取引を終えた。証券株が高い。ハイテク株、消費関連株、自動車株、運輸株、インフラ関連株、不動産株、発電株など幅広く買われた。

【亜州IR】




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