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19日の中国本土市場概況:上海総合0.3%安で4日ぶり反落、非鉄セクター下げ目立つ


19日の中国本土市場は小幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比9.57ポイント(0.32%)安の2975.40ポイントと4日ぶりに反落した(上海A株指数は0.32%安の3117.99ポイント)。

中国の金利動向を見極めたいとするスタンスが重し。中国ではあす20日、2月分の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」(事実上の貸出基準金利)が公表される。新型ウイルス感染拡大に対処するため、市場では3カ月ぶりの引き下げ実施を見込んでいるが、目先の焦点は引き下げ幅などだ。経済政策に対する期待感で指数はプラス圏で推移していたものの、中盤から下げが優勢となっている。上海総合指数は春節明けに急落して以降、ほぼ一本調子で上昇してきただけに、利食い売り圧力も改めて意識された。


業種別では、非鉄関連の下げが目立つ。コバルトも生産する洛陽モリブデン(603993/SH)がストップ安で引けた。売上縮小が警戒される。中国の上海工場で製造する車両「Model 3」について、米テスラ(TSLA/NASDAQ)はコスト削減を狙ってコバルトフリー動力電池を採用するもよう——などと伝わった。

テレワーク関連株も急落。総合ネットサービス企業の鵬博士電信伝媒集団(600804/SH)が8.4%安、通信衛星・放送サービスの中国衛通(601698/SH)が7.7%安で取引を終えた。このほか医薬品株、IT関連株、海運株なども売られている。

半面、空運株は高い。春秋航空(601021/SH)は2.9%、中国南方航空(600029/SH)が1.1%など軒並み上昇する。「当局は新型肺炎の影響を受けた空運各社を支援するため、資本の注入や業界大手主導の救済合併などを検討している」と関係者の話として伝わった。金融株、不動産株、消費関連株、防衛関連株、産金株、インフラ関連株の一角も買われている。

一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が0.88ポイント(0.37%)安の239.43ポイント、深センB株指数が3.38ポイント(0.36%)安の945.97ポイントで終了した。

【亜州IR】




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