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3日の香港市場概況:ハンセン0.2%高で4日ぶり反発、石薬3.7%上昇


週明け3日の香港市場は小幅に値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比44.35ポイント(0.17%)高の26356.98ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が27.61ポイント(0.27%)高の10268.12ポイントとそろって4日ぶりに反発した。売買代金は1366億8000万香港ドルに拡大している(1月31日は1030億2400万香港ドル)。


中国の景気テコ入れ策に対する期待感が広がる流れ。春節後にもかかわらず、中国人民銀行(中央銀行)は異例の巨額資金供給に踏み切った。新型肺炎患者の拡大に歯止めがかからないなかで、経済活動の停滞や金融市場の混乱を避ける狙いがあるとされる。人民銀は朝方、リバースレポにより1兆2000億人民元の資金供給を実施。レポ金利も引き下げた。事実上の貸出基準金利となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」の2月分(毎月20日に公表)に関しても、3カ月ぶりに引き下げられるとの観測が流れている。春節(旧正月)明けとなったこの日の本土株が急落(寄り付きで8.7%安)でスタートしたことなどを嫌気し売られる場面がみられたものの、指数は中盤から買い優勢に転じた。


ハンセン指数の構成銘柄では、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)が3.7%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(27/HK)が3.1%高、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団(1044/HK)とバイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)がそろって2.9%高と上げが目立った。


セクター別では、医薬品関連が高い。上記した中国生物製薬と石薬集団のほか、福森薬業(1652/HK)が41.1%、翰森製薬集団(3692/HK)が4.3%、三生製薬(1530/HK)が2.2%、金斯瑞生物科技(1548/HK)が1.7%ずつ上昇した。福森薬業に関しては、一部メディアが1月31日夜、同社の生産する中医薬「双黄連口服液」に、新型コロナウイルスを抑制する作用があることが発見された——と報じたことが手がかり。報道によれば、中国各地の薬局に人が殺到し、同中医薬を求めて長蛇の列ができたという。


インターネットやスマートフォン、5Gネットワークなどの銘柄群も物色される。阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)が2.3%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.9%高、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が4.3%高、瑞声科技HD(2018/HK)が2.3%高、京信通信系統HD(2342/HK)が5.3%高、中興通訊(ZTE:763/HK)が2.0%高で引けた。


半面、映画館やスポーツ用品、小売りなど消費関連セクターは安い。歓喜伝媒集団(1003/HK)が8.4%、阿里巴巴影業集団(アリババ・ピクチャーズ・グループ:1060/HK)が6.3%、アイマックス・チャイナHD(1970/HK)が6.0%、中国動向(3818/HK)が2.5%、李寧(2331/HK)が2.4%、特歩国際(1368/HK)が2.3%、百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が7.4%、国美零售HD(ゴメ・リテール・ホールディング:493/HK)が1.4%ずつ値を下げた。


一方、本土市場は大幅続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比7.72%安の2746.61ポイントで取引を終えた。金融株が下げを主導する。資源・素材株、ハイテク株、不動産株、運輸株、インフラ関連株、消費関連株、自動車株なども売られた。
【亜州IR】




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