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28日の香港市場概況:ハンセン0.2%高で3日続伸、決算好感で蒙牛乳業5.5%高


28日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比46.96ポイント(0.16%)高の28775.21ポイントと小幅ながら3日続伸する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は10.55ポイント(0.09%)安の11294.81ポイントと反落した。売買代金は921億6500万香港ドルとなっている(27日は933億300万香港ドル)。

好業績銘柄が物色される流れ。主要企業の決算報告が終盤に入るなか、業績改善を報告した企業が目立っている。中国景気の過度な減速懸念もやや薄らぐ。中国の一部アナリストは、「3月に国内景気持ち直しの兆しがみられた」とする見方を示した。欧州景気の先行き不安や英国の政治混乱などを嫌気して売りが先行したものの、ハンセン指数は中盤からプラス転換した(本土株指数は下げ幅縮小)。もっとも、上値を買い進む動きはみられない。本土株の下げ幅拡大が重しとなった。

ハンセン指数の構成銘柄では、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が5.5%高と急伸。同社は27日引け後、18年通期業績の5割増益を報告した。配当の増額も予定しているという。

他の個別株動向でも、増益や黒字転換を公表した銘柄群がしっかり。中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ:2039/HK)が4.2%高、中国国際航空(753/HK)が3.6%高、信徳集団(242/HK)が3.4%高、中海油田服務(2883/HK)が3.1%高、中海石油化学(3983/HK)が2.4%高、神州数碼HD(デジタル・チャイナ:861/HK)が1.4%高などと値を上げている。そのほか、通信機器・設備メーカー大手の中興通訊(ZTE:763/HK)は9.4%高と急反発。同社の通期決算は赤字に転落したものの、19年第1四半期(1~3月)の黒字転換見通しが材料視された。

半面、業績が低迷した銘柄群の一角はさえない。中国建設銀行(939/HK)が0.6%安と反落した。同社の通期業績は5%増益にとどまり、市場予想を下回っている。このほか、減益決算を発表した広州鉄路(525/HK)が8.5%安、山東威高集団医用高分子製品(ウェイガオ・グループ・メディカル・ポリマー:1066/HK)が6.9%安、東風汽車集団(489/HK)が1.1%安と値を下げた。

本土市場は反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.92%安の2994.94ポイントで取引を終えた。金融株が下げを主導する。不動産株、資源・素材株、自動車株、ハイテク株、医薬品株、軍需関連株なども売られた。半面、食品・飲料株、空運株、港湾・海運株は買われている。

【亜州IR】



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