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8日の香港市場概況:ハンセン1.9%安で続落、中国の輸出入悪化を懸念


8日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比551.03ポイント(1.91%)安の28228.42ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が303.26ポイント(2.65%)安の11156.82ポイントとそろって続落した。ハンセン指数は約3週ぶりの安値水準に達している。売買代金は1445億8500万香港ドルに拡大した(7日は1083億5000万香港ドル)。

世界景気の先行き不安で売られる。取引時間中に発表された2月の中国貿易統計では、輸出入の伸びが予想外のマイナス成長に落ち込んだことが明らかになった。また、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は7日、2019年のユーロ圏経済成長率見通しを大幅に下方修正している。指数は昨夜の欧米株安の流れを継いで下落スタートし、中国指標の発表後に売りの勢いが加速した。

ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が5.2%安、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が4.0%安、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が3.9%安と下げが目立った。

業種別では、中国の保険・証券が安い。上記した中国人寿保険のほか、衆安在線財産保険(6060/HK)が6.1%、中国人民保険集団(人保集団:1339/HK)が5.2%、海通証券(6837/HK)が6.3%、華泰証券(HTSC:6886/HK)が6.2%、中信証券(6030/HK)が5.5%ずつ値を下げた。

非鉄やセメント、鉄鋼など素材セクターも売られる。中国アルミ(2600/HK)が10.0%安、江西銅業(358/HK)が2.7%安、中国建材(3323/HK)が5.3%安、安徽海螺セメント(安徽コンチセメント:914/HK)が4.4%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.8%安、鞍鋼(347/HK)が3.7%安で引けた。

中国の自動車セクターも急落。華晨中国汽車HD(1114/HK)が6.0%安、長城汽車(2333/HK)と比亜迪(BYD:1211/HK)がそろって5.3%安、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が4.6%安、吉利汽車HD(175/HK)が3.3%安、東風汽車集団(489/HK)が3.0%安と値を下げた。

本土マーケットも6日ぶりに急反落。主要指標の上海総合指数は、前日比4.40%安の2969.86ポイントで取引を終えた。金融株が下げを主導する。不動産株、資源・素材株、消費関連株、自動車株、インフラ関連株なども売りが目立った。半面、半導体やソフトウエア開発などハイテク株の一角は逆行高している。

【亜州IR】








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