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8日の香港市場概況:ハンセン0.2%安で小反落、5G銘柄は急伸


春節明け8日、香港市場は小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比43.89ポイント(0.16%)安の27946.32ポイントと反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が79.84ポイント(0.72%)安の10956.58ポイントと続落した。売買代金は812億7500万香港ドルとなっている(半日立ち合いの4日は410億9900万香港ドル)。

米中通商問題の不透明感を嫌気。米メディアは7日、「トランプ大統領と習近平国家主席は、追加関税の交渉期限(3月1日)までに会談する可能性は低い」と報じている。また、ホワイトハウスでトランプ氏は記者団からの質問に対し、「(会談実現の)可能性は低い」と述べた。欧州の景気減速懸念も逆風。欧州連合(EU)欧州委員会は7日、イタリアやドイツなど域内主要国の2019年実質経済成長率見通しを軒並み下方修正した。ただ、下値は限定的。ハンセン指数は一時プラス圏に浮上した。米中貿易協議を巡り、「交渉期限を過ぎても直ちに関税が引き上げられることはない」との観測が流れている。

ハンセン指数の構成銘柄では、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)と医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)がそろって3.1%安、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.5%安と下げが目立った。

業種別では、石炭や石油のエネルギー関連が安い。エン州煤業(1171/HK)が3.1%、中国神華能源(1088/HK)が2.0%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.4%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.8%ずつ値を下げた。

中国自動車セクターもさえない。北京汽車(1958/HK)と東風汽車集団(489/HK)がそろって3.0%安、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.8%安で引けた。

半面、スマートフォンや第5世代(5G)ネットワーク関連銘柄は物色される。光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.7%高、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が3.0%高、通信設備の京信通信系統HD(2342/HK)が7.3%高、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が5.0%高、光ファイバー・ケーブルメーカーの長飛光繊光纜(6869/HK)が1.9%高、通信基地局運営の中国鉄塔(チャイナ・タワー:788/HK)が1.3%高で引けた。

中国通信服務の終値は7.82香港ドルに達し、終値ベースの上場来高値(08年1月の7.88香港ドル)に肉薄した。中国鉄塔は、上場時に設定された大株主の売却制限(ロックアップ)期間が本日終了。出来高は18億株を突破し、今年に入ってからの1日当たり平均出来高を大幅に超過している。同社株は安くスタートしたが、前引けにかけてプラスに転じた。

一方、本土株市場は春節により休場。来週11日に取引再開する。

【亜州IR】



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