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5日の香港市場概況:ハンセン1.6%安で4日ぶり反落、ハイテク株に売り


5日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比440.76ポイント(1.62%)安の26819.68ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が150.59ポイント(1.38%)安の10756.95ポイントとそろって4日ぶりに反落した。売買代金は792億4400万香港ドルに縮小している(4日は926億7300万香港ドル)。

米中貿易摩擦の警戒感が再燃。トランプ米大統領は自身のツイッターで、「私はタリフ・マン(関税が好きな男)だ」と形容し、通商協議が不調に終わった場合、制裁関税を拡大する方針を改めて示した。米中関係の改善で週明けから買いが膨らんでいただけに、投資家の失望売りを誘っている。

ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が7.3%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.2%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が3.9%安下げが目立った。

業種別では、ハイテク関連がさえない。上記した舜宇光学科技のほか、小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が3.7%安、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.4%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.3%安、通信機器・設備メーカー大手の中興通訊(ZTE:763/HK)が2.1%安で引けた。

中国の自動車セクターも安い。上記した吉利汽車のほか、北京汽車(1958/HK)が11.3%、広州汽車集団(2238/HK)が5.3%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が5.2%、東風汽車集団(489/HK)が4.2%、長城汽車(2333/HK)が3.6%ずつ値を下げた。足元の販売低迷や、外資規制の緩和などがネガティブ材料となっている。

中国の金融セクターも下落。中国銀河証券(6881/HK)が2.9%安、中信証券(6030/HK)が2.5%安、新華人寿保険(1336/HK)が2.7%安、中国郵政貯蓄銀行(1658/HK)が2.5%安と売られた。

本土市場は4日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.61%安の2649.81ポイントで取引を終えた。保険株、自動車株、インフラ関連株、運輸株、公益株などが値下がり。半面、消費関連株の一角、不動産株、医薬株などは物色された。

【亜州IR】




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