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21日の香港市場概況:ハンセン0.5%高で反発、不動産セクターに買い


21日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比131.13ポイント(0.51%)高の25971.47ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が19.96ポイント(0.19%)高の10486.07ポイントとそろって反発した。売買代金は782億9300万香港ドルとなっている(20日の売買代金は774億5000万香港ドル)。

世界株安連鎖の警戒感がやや後退する流れ。昨夜の欧米株安や原油下落を嫌気して売りが先行したものの、グローベックスNYダウ先物の反発や、本土株の反発をにらみながら、香港の各指数は終盤に入りプラスに転じた。香港の指数は前日の下落幅が大きかっただけに、自律反発狙いの買いも散見されている。

ハンセン指数の構成銘柄では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が4.9%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.7%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.8%高と上げが目立った。このところさえない動きが続いた医薬株もしっかり。

業種別では、本土系の不動産が高い。上記した碧桂園HDのほか、雅居楽集団HD(3383/HK)が6.0%、中国恒大集団(3333/HK)が5.4%、保利置業集団(119/HK)が3.2%、中国金茂HD(817/HK)が3.1%ずつ上昇している。中国メディアは先ごろ、住宅ローン金利低下、不動産引き締め緩和などの観測を報道した。

ネットやテクノロジー、半導体などハイテク関連セクターも物色される。騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.8%高、瑞声科技HD(2018/HK)と舜宇光学科技(2382/HK)がそろって1.9%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が5.9%高、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が3.3%高、華虹半導体(1347/HK)が2.2%高と買われた。

中国証券セクターも物色される。中国銀河証券(6881/HK)が3.1%高、広発証券(1776/HK)が2.7%高、華泰証券(6886/HK)が2.3%高、中信証券(6030/HK)が2.2%高、海通証券(6837/HK)が1.8%高と値を上げた。

半面、石油や天然ガスのエネルギー関連は安い。中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.5%、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.0%、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が3.5%、港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が2.2%ずつ下落した。原油安が逆風。世界景気の減速で一次エネルギー需要は細る——との観測が流れるなか、昨夜のWTI原油先物は6.6%下落し、約1年1カ月ぶりの安値を切り下げた。

一方、本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.21%高の2651.51ポイントで取引を終えた。証券株と医薬株が高い。不動産株、食品・飲料株、空運株なども買われている。半面、石油株は安い。ハイテク株、非鉄株、軍需関連株、自動車株なども売られた。

【亜州IR】




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