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13日の香港株式概況:ハンセン0.6%高で続伸、吉利汽車が4.7%上昇


13日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比159.69ポイント(0.62%)高の25792.87ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が38.37ポイント(0.37%)高の10478.71ポイントとそろって続伸した。売買代金は908億7200万香港ドルに拡大している(12日の売買代金は731億4700万香港ドル)。

米中関係の改善期待が再び強まる流れ。中国で貿易問題を担当する劉鶴・副首相が近く訪米する——とする一部メディアの報道が好感された。今月末のG20首脳会議、米中首脳会談を前に、貿易問題解決に向けた協議の地ならしに着手したとみられている。中国の政策期待が持続し、この日の本土株がプラス転換したことも追い風。香港の各指数は中盤から上昇に転じ、引けにかけて上げ幅を広げた。

ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.7%高、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.2%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)と光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)がそろって2.9%高と上げが目立っている。舜宇光学に関しては、今年10月のスマートフォン用レンズの出荷数が前年同月比で73.9%増加し、伸び率が前月から加速したことがこの日も手がかりとなっている。

業種別では、食品・飲料など消費関連が高い。上記した蒙牛乳業のほか、中国雨潤食品集団(1068/HK)が12.5%、中国旺旺HD(151/HK)が2.3%、万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.1%、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が1.7%ずつ上昇した。米菓・飲料メーカーの中国旺旺については、9月中間決算の増益確保も買い安心感を誘っている。

海運・空運セクターもしっかり。中遠海運発展(2866/HK)が3.6%高、中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.6%高、太平洋航運集団(2343/HK)が1.1%高、中国南方航空(1055/HK)が4.4%高、中国国際航空(753/HK)が3.7%高、中国東方航空(670/HK)が1.5%高で引けた。原油相場の下落基調を背景に、燃油コストの低減が期待されている。昨夜のWTI原油先物は11日続落し、約9カ月ぶりの安値水準で推移した。米メディアによれば、WTIの11日続落は過去最長記録という。

半面、エネルギー関連セクターはさえない。石油グループ大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.1%安、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.3%安、中国神華能源(1088/HK)が0.9%安と下落した。

一方、本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.93%高の2654.88ポイントで取引を終えた。消費関連株が高い。不動産株、医薬株、自動車株、インフラ関連株、公益株、金融株なども買われた。半面、エネルギー株も一角は値下がりしている。

【亜州IR】




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