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9日の中国本土市場概況:上海総合1.4%安で5日続落、銀行セクター急落


9日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比36.76ポイント(1.39%)安の2598.87ポイントと5日続落した。上海A株指数も下落し、38.55ポイント(1.40%)安の2721.56ポイントで取引を終えている。

銀行株が急落し、全体相場の逆風となった。中国政府が民営企業の資金繰り難を解消するため、具体的な数値目標を定めて融資の拡大を図る考えを示したと伝わったことがネガティブ。当局が中小企業向け融資の金利引き下げを迫る可能性があることや、国有企業と比べ貸し倒れリスクが高いためだ。招商銀行(600036/SH)が4.7%安、中国農業銀行(601288/SH)が3.7%安、中国工商銀行(601398/SH)が3.3%安などと下げが目立っている。

中国景気の先行き不安や、人民元安の進行、原油相場の下落などもネガティブ材料として意識された。保険株や証券株、エネルギー株、不動産株、運輸株、インフラ関連株、医薬株、自動車株なども売られている。


半面、ハイテク株はしっかり。電子・通信機器メーカーの航天信息(600271/SH)が6.1%高、光ファイバー・ケーブルメーカーの長飛光繊光纜(601869/SH)が5.0%高、同業の烽火通信科技(600498/SH)が2.5%高で引けた。

一方、外貨建てB株の相場は値下がり。上海B株指数が2.15ポイント(0.78%)安の273.77ポイント、深センB株指数が3.85ポイント(0.43%)安の882.48ポイントで終了した。

【亜州IR】



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