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22日の香港市場概況:ハンセン0.6%高で4日続伸、平安保険が決算上振れで3.5%高


22日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比174.79ポイント(0.63%)高の27927.58ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が112.54ポイント(1.05%)高の10850.17ポイントとそろって4日続伸した。売買代金は1004億3200万香港ドルとなっている(21日の売買代金は1003億2500万香港ドル)。

企業業績に対する期待感が強まる流れ。保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)が21日引け後、予想を上回る3割増益の中間決算を公表した。直近では主要企業の決算にさえないものが多かっただけに、投資家の買い安心感につながっている。米企業決算の好調を手がかりに、昨夜の米株市場でNYダウが4日続伸したことも追い風となった(約6カ月半ぶりの高値)。ただ、ハンセン指数は弱く推移する場面もみられている。米中貿易問題を巡り、22~23日にかけてワシントンで事務レベル協議が開催されるだけに、結果を見極めたいとするスタンスも漂う状況だ。

ハンセン指数の構成銘柄では、上述した平安保険が3.5%高と続伸した。ブタ肉生産世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)も4.2%高と上げが目立っている。このほか、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)は予想外の減益決算を昼に報告。後場の取引直後に10%超下落したが、徐々に買い戻しが入り1.3%高と続伸で引けている。決算発表を受けたブローカー各社の投資判断では、目標株価こそ引き下げたものの、見通しは強気の内容が多数を占めた。

業種別では、石炭や石油、天然ガスなどエネルギー関連がしっかり。中国中煤能源(1898/HK)が4.4%高、エン州煤業(1171/HK)が2.4%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.6%高、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が3.8%高と値を上げた。中国中煤能源に関しては、昨日引け後に公表した中間決算の内容が材料視されている。純利益は5割増加し、売上高は中間期として過去最大を記録した。

中国の自動車セクターも高い。華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)が8.1%、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.0%、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が3.7%、東風汽車集団(489/HK)が1.6ずつ上昇した。

一方、本土市場は3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.70%安の2714.61ポイントで取引を終えた。インフラ関連株が安い。ハイテク株、銀行株、消費関連株、空運株、自動車株、不動産株、発電株なども売られている。


【亜州IR】




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