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4日の香港市場概況:ハンセン1.7%高で3日続伸、テンセントが2.7%上昇


週明け4日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比505.07ポイント(1.66%)高の30997.98ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が229.49ポイント(1.91%)高の12249.58ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は1035億3400万香港ドルにやや縮小している(1日売買代金は1207億1300万香港ドル)。

米株高を好感。先週末の米株市場では、米雇用統計の上振れを材料に主要指標が軒並み反発した。なかでもハイテク株比率の大きいナスダック指数は前日比で1.5%上昇し、史上最高値に接近している。中国人民銀行(中央銀行)の金融政策も追い風。人民銀は1日、市中銀行向けの貸し出し「中期流動性ファシリティ(MLF)」について、差し入れ可能な担保の範囲を拡大すると発表した。一部の現地メディアは、「預金準備率の引き下げに相当する流動性供給効果がある」などと報じている。

業種別では、ハイテク関連がしっかり。騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)と瑞声科技HD(2018/HK)がそろって2.7%高、ASMパシフィック・テクノロジー(522/HK)が3.0%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.9%高と値を上げた。

中国の銀行・保険セクターも高い。中国郵政貯蓄銀行(1658/HK)が4.4%、招商銀行(3968/HK)が2.5%、中国建設銀行(939/HK)が2.4%、中国人民保険集団(1339/HK)が8.9%、中国人民財産保険(2328/HK)が3.6%、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.5%ずつ上昇した。保険株については、「中国人民保険集団などが申請したA株IPOは、あす5日に上場の可否が決められる」と伝わったことが支援材料。市場の注目が高まると期待された。

中国不動産セクターも物色される。万科企業(2202/HK)が6.6%高、広州富力地産(広州R&Fプロパティーズ:2777/HK)が5.5%高、華潤置地(1109/HK)が3.6%高、碧桂園HD(2007/HK)が5.0%高、中国海外発展(688/HK)が3.2%高で引けた。最新の統計によれば、北京市の4月・中古住宅販売は堅調な伸びを記録している。

本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.52%高の3091.19ポイントで取引を終えた。銀行株と保険株がしっかり。消費関連株、不動産株、セメント株、空運株なども買われた。


【亜州IR】





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