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9日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で3日続伸、石油関連セクターに買い


9日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比133.33ポイント(0.44%)高の30536.14ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が40.65ポイント(0.33%)高の12185.44ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は842億8000万香港ドルに縮小している(8日の売買代金は1031億6100万香港ドル)。

米中貿易摩擦の不安がやや薄らぐ。米国のトランプ大統領と中国の習近平国家主席は8日に電話会談し、貿易摩擦の解決に向けた努力を継続することで一致した。中国企業の業績期待も続く。付加価値税に相当する「増値税」の税率は、5月1日から引き下げられた。

業種別では、エネルギー関連の銘柄が高い。石油大手3社の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が4.4%、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.3%、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.2%、天然ガス事業の昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が1.8%、海洋油田掘削サービス大手の中海油田服務(2883/HK)が7.2%ずつ上昇した。原油相場の先高観が強まっている。イラク核合意から離脱した米政権が再び経済制裁に踏み切る——との見方が広がった。原油供給の減少が警戒されている。

本土系不動産セクターもしっかり。華潤置地(1109/HK)が2.1%高、中国海外発展(688/HK)と中国金茂HD(817/HK)がそろって1.3%高と続伸した。

半面、中国自動車セクターはさえない。華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)が3.9%安、長城汽車(2333/HK)が2.0%安、北京汽車(1958/HK)が1.7%安、広州汽車集団(2238/HK)が1.2%安と値を下げた。

本土市場は3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.07%安の3159.15ポイントで取引を終えた。鉄鋼や非鉄の素材株が安い。証券株、海運株、軍需関連株、不動産株、消費関連株なども下げが目立った。



【亜州IR】





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