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概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は値上がり、習近平国家主席の演説内容を好感


【ブラジル】ボベスパ指数 84510.36 +1.44%
10日のブラジル市場は3日ぶりに反発。主要指標のボベスパ指数は前日比1203.13ポイント高(+1.44%)の84510.36で取引を終えた。83312.02から84537.82まで上昇した。

終始プラス圏で推移し、引けにかけて上げ幅をじりじりと拡大させた。原油価格や欧米市場の上昇など海外環境の改善が好感され、ブラジル株にも買いが広がった。また、米中の貿易摩擦に対する懸念がやや後退していることも支援材料。国内では、格付け見通しの引き上げが好感された。米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは最新リポートで、ブラジル格付け見通しを「ネガティブ(弱含み)」から「ステーブル(安定的)」に引き上げた。ブラジルの構造改革案について、大統領の選挙結果にかかわらず、可決されるとの見方を示した。

【ロシア】MICEX指数 2173.76 +3.96%
10日のロシア株式市場は反発。主要指標のMICEX指数は前日比82.88ポイント高(+3.96%)の2173.76で取引を終了した。2083.3から2199.44まで上昇した。

前日の終値近辺でもみ合った後は後半に上げ幅を拡大させた。前日の急落を受けた反動から買い戻しが優勢となった。また、海外市場や原油価格の上昇も支援材料。一方、銀行の一角がさえない。先週末から通貨ルーブルの下落や米国による追加の経済制裁に伴う業績悪化懸念などが圧迫材料となった。なお、ロシア政府は10日、米国の追加制裁に対する報復措置について、急いでいないと発言した。

【インド】SENSEX指数 33880.25 +0.27%
10日のインドSENSEX指数は4日続伸。前日比91.71ポイント高(+0.27%)の33880.25、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同22.90ポイント高(+0.22%)の10402.25で取引を終えた。

買いが先行した後は狭いレンジでもみ合った。財政赤字の縮小観測が好感された。2017年度(18年3月まで1年間)の財政赤字は予想していた5兆9500億ルピー(約10兆1150億円)を下回るとみられている。また、外貨準備高の増加報告も好感された。報告によると、外貨準備高は3月30日時点で18億2800万米ドル(約1956億円)に拡大し、過去最高水準を記録したという。

【中国本土】上海総合指数 3190.32 +1.66%
10日の上海総合指数は値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比52.03ポイント高(+1.66%)の3190.32ポイントと続伸した。

習近平国家主席の演説内容を好感。中国海南省で開催中(8日~11日)の国際的な経済会議「博鰲(ボアオ)アジアフォーラム」で10日、習主席が講演し、金融市場の開放や輸入の拡大方針を表明した。米中の貿易摩擦が和らぐとの見方が強まるなか、国内経済の停滞懸念も後退している。





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