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18日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で3日続伸、連日で最高値更新


18日の香港市場は値上がり。主要51銘柄で構成されるハンセン指数が前日比138.53ポイント(0.43%)高の32121.94ポイントと3日続伸し、本土企業株で構成されるH株指数は226.14ポイント(1.76%)高の13094.92ポイントと15日続伸した。ハンセン指数は連日で史上最高値を更新している。売買代金は1963億4200万香港ドルに拡大し、およそ2年半ぶりの大商いとなった(17日は1782億5500万香港ドル)。

内外の好材料で投資家のセンチメントが一段と上向く。昨夜の米株市場では、米景気の拡大基調を手がかりにNYダウやナスダックが史上最高値を更新した。中国では企業業績の改善が鮮明化。国務院国有資産監督管理委員会は17日、中央企業(中央政府に直属する国有企業)98社の2017年業績を報告し、利益総額が前年比15.2%増の1兆4230億人民元に上ったことを明らかにした。過去最高を記録している。また終盤に入り公表された中国の2017年国内総生産(GDP)成長率は、予想(6.8%)を上回る6.9%で着地した。

ハンセン指数の構成銘柄では、本土系金融株の上げが目立つ。中国工商銀行(1398/HK)が3.2%高、中国建設銀行(939/HK)が2.8%高、中国平安保険(2318/HK)が2.7%高で引けた。平安保険については、「年内にも傘下フィンテック企業4社を分離し、香港市場に上場させるもよう」と報じられたことが支援材料となっている。同社株は連日で上場来高値を更新した。

香港拠点の証券関連セクターもしっかり。申万宏源(218/HK)が4.6%高、国泰君安国際HD(1788/HK)が3.0%高、第一上海投資(227/HK)が1.9%高、海通国際証券HD(665/HK)が1.4%高と値を上げている。このところの商い拡大により、手数料収入の伸びが意識された。取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が「種類株」発行企業の上場容認、A株デリバティブ商品の年内上場方針を公表したこともプラス。市場活性化の期待が高まる状況だ。香港交易所も0.7%高と続伸し、連日で最高値を切り上げている。

インフラ関連セクターも物色される。交通インフラ整備の中国交通建設(1800/HK)が3.7%高、鉄道建設の中国中鉄(390/HK)が3.4%高、同業の中国鉄建(1186/HK)が3.3%高と上昇した。

本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.87%高の3474.75ポイントで取引を終えた。銀行株が相場をけん引。ゼネコン株、セメントや鉄鋼の素材株、証券株なども買われている。

【亜州IR】




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