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17日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で続伸、最高値更新


17日の香港市場は値上がり。主要51銘柄で構成されるハンセン指数が前日比78.66ポイント(0.25%)高の31983.41ポイントと続伸し、本土企業株で構成されるH株指数は81.50ポイント(0.64%)高の12868.78ポイントと14日続伸した。ハンセン指数は終値ベースの史上最高値を連日で更新し、07年10月30日に付けたザラバ高値(31958.41ポイント)も切り上げている。売買代金は1782億5500万香港ドルと高水準が続いた(16日は1646億2900万香港ドル)。

中国景気の先行きに対する期待感が強まる。あす18日に公表される2017年の国内総生産(GDP)成長率に関しては、政府目標(6.5%前後)を上回る6.8%で着地するとみられている。また、李克強首相は今月10日、GDP成長率が6.9%前後になったとの見通しを示した。本土資金の流入もプラス。中国・香港株式市場の相互接続制度を通じた取引では、本土投資家による香港株の買い越しが足元で続いている。

ハンセン指数の構成銘柄では、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が5.5%高、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.8%高、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が2.5%高と上げが目立った。香港交易所に関しては、このところの商い拡大による手数料収入増の期待が高まっている。同社株は295.60香港ドルで取引を終え、15年5月に付けた上場来高値(291.336香港ドル)を突破した。香港交易所の李小加CEOは16日、「今年はA株派生商品の上場に注力する」と発言している。

これを受けて中国証券セクターが高い。中信証券(6030/HK)が8.1%、中国銀河証券(6881/HK)が5.9%、海通証券(6837/HK)が4.4%、華泰証券(6886/HK)が3.2%、広発証券(1776/HK)が2.2%ずつ上昇した。手数料収入などの増加が意識されている。

半面、エネルギー関連セクターはさえない。石油大手3社の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)と中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)がそろって1.4%安、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が1.2%安で引けた。昨夜のWTI原油先物安が売り材料視されている。

他の個別株動向では、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が5.5%安と急落。新株とCBの発行により、正味233億香港ドル(約3300億円)を調達すると発表したことが嫌気された。株式需給の悪化、1株利益の希薄化などが意識されている。

本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.24%高の3444.67ポイントで取引を終えた。銀行・証券セクターが相場をけん引。自動車株、エネルギー関連株、ゼネコン株、公益株なども買われている。

【亜州IR】




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