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22日の香港市場概況:ハンセン0.6%高と5日続伸、10年ぶり3万ポイント回復


22日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数は前日比185.42ポイント(0.62%)高の30003.49ポイントと5日続伸し、本土企業株で構成されるH株指数は84.26ポイント(0.71%)高の11958.63ポイントと続伸した。ハンセン指数は約10年ぶりに、節目の30000ポイント乗せを達成している。売買代金は1574億3600万香港ドルと大商いが続いた(21日は1570億700万香港ドル)。

相場の先高観が意識される展開。香港市場の見通しについて、ブローカー各社は強気の見通しを示している。なかでも、JPモルガン・チェースは最新リポートで、主要指標のハンセン指数が2018年も上昇基調を維持すると予想。最も楽観的なシナリオで、36500ポイント乗せもあり得るとの見方を示した。

ハンセン指数の構成銘柄では、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が3.8%高、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が3.3%高、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が2.5%高と上げが目立った。香港交易所に関しては、このところの相場活況を背景に、業績期待が強まっている。時価総額上位の本土系銀行株、エネルギー株などもしっかり。

中国空運セクターも高い。3大エアラインの中国東方航空(670/HK)が11.3%、中国南方航空(1055/HK)が8.5%、中国国際航空(753/HK)が6.9%ずつ値を上げた。空運各社の月次統計では、旅客数などの伸びが安定的に推移している。現地ブローカーからは、航空業界は6年間にわたる低迷期から脱出したとの声がきかれた。航空情報システム大手の中国民航信息網絡(トラベルスカイ・テクノロジー:696/HK)も2.3%高と買われている。

ゼネコンや建機のインフラ関連セクターも物色された。中国交通建設(1800/HK)が2.8%、中国中鉄(390/HK)が2.6%、中国鉄建(1186/HK)が1.9%、中国龍工HD(3339/HK)が7.1%、中聯重科(1157/HK)が5.6%ずつ上昇している。

他の個別株動向では、ゲーム事業やソフト開発の金山軟件(キングソフト:3888/HK)が9.7%高と急伸。第3四半期(7~9月)決算の7割増益が好感された。

本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.59%高の3430.46ポイントで取引を終えた。銀行株が相場をけん引。そのほか、石油や石炭などの大型株にも買いが入り、上海市場の代表銘柄で構成される「上海50A株指数」は0.8%高と5日続伸。2年5カ月ぶりの高値を更新した。

【亜州IR】




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