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30日の香港市場概況:ハンセン0.8%安と反落、金融株さえない


30日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比200.84ポイント(0.77%)安の25764.58ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が66.80ポイント(0.64%)安の10365.22ポイントとそろって反落した。売買代金は813億1500万香港ドルとなっている(29日の売買代金は808億8200万香港ドル)。

海外株安が投資心理を冷やす。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.8%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.4%安とそろって反落した。ナスダックは約1カ月ぶりの安値水準となっている。なお、寄り付き前に公表された中国の6月製造業PMIは、市場予想(51.0)を上回る51.7という結果。これを好感する買いは、香港市場では限定された。

ハンセン指数の構成銘柄では、香港域内の金融株がさえない。中銀香港(BOCホンコン:2388/HK)が2.4%安、東亜銀行(23/HK)と恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)がそろって1.3%安で引けている。中銀香港と恒生銀行は29日、そろって上場来高値を更新していた。インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)は1.7%安。下げが目立った。

中国自動車セクターも安い。比亜迪(BYD:1211/HK)が3.0%、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が2.9%、長城汽車(2333/HK)が2.6%、吉利汽車HD(175/HK)が2.5%ずつ下落した。

H株金融セクターも売られる。招商銀行(3968/HK)が1.7%安、交通銀行(3328/HK)が1.1%安、中国平安保険(2318/HK)が1.5%安、華泰証券(HTSC:6886/HK)が1.4%安と値を下げた。

本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.14%高の3192.43ポイントで取引を終えた。時価総額上位の金融株が相場をけん引。空運株や海運株、消費関連株なども一角が物色されている。

【亜州IR】



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