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15日の香港市場概況:ハンセン0.2%安と小幅続落、インフラ関連しっかり


15日の香港市場は小幅に値下り。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比35.10ポイント(0.15%)安の23792.85ポイントと続落し、本土企業株で構成されるH株指数が42.40ポイント(0.41%)安の10272.83ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は731億6600万香港ドルとなっている(14日は720億700万香港ドル)。

米金融政策の不透明感が重し。香港の金利動向は米国に追随するため、域内金利の上昇が不安視された。米連邦準備理事会(FRB)は今夜(日本時間16日未明)、米連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げを決定すると予想されている。FRBメンバーは今後の利上げペース加速に言及するとの警戒感も強まる状況だ。

ハンセン指数の構成銘柄では、婦人靴小売チェーン中国最大手の百麗国際HD(ベル・インターナショナル:1880/HK)が1.5%安、香港を基盤とする航空大手の国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が1.4%安、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.1%安で引けた。国泰航空に関しては、16年通期の決算が大幅に下振れし、金融危機後で初めて赤字に転落したことが嫌気されている。香港系の不動産株も総じて弱含んだ。

半面、政策で恩恵を受けやすい建機やセメント、発電設備などのインフラセクターは物色される。個別では、中聯重科(1157/HK)が3.6%高、中国龍工HD(3339/HK)が2.9%高、中国建材(3323/HK)が5.3%高、中国中材(1893/HK)が2.8%高、安徽海螺セメント(安徽コンチセメント:914/HK)が1.6%高、上海電気集団(2727/HK)が4.5%高、東方電気(東方エレクトリック:1072/HK)が1.7%高と上げが目立った。


【亜州IR】





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