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1日の香港市場概況:ハンセン0.2%高と5日ぶり反発、カジノセクター急伸


1日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比35.76ポイント(0.15%)高の23776.49ポイントと5日ぶりに反発する半面、本土企業株で構成されるH株指数は9.98ポイント(0.10%)安の10287.98ポイントと5日続落した。売買代金は762億200万香港ドルとやや増加している(2月28日は731億4400万香港ドル)。

好業績銘柄が物色される展開。ハンセン指数の構成銘柄では、通期決算の5割増益を材料に、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が5.5%上昇した。同業の金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)も3.9%高で引けている。今年2月のマカオ・カジノ売上高が前年同月比で17.8%増加し、予想(10%増)を大幅に上回ったことも刺激材料だ。そのほか、不動産デベロッパー香港大手の新鴻基地産発展(サンフンカイ・プロパティーズ:16/HK)は1.9%高。中間期の4割増益を手がかりに値を上げた。

業種別では、ゼネコンや建機のインフラセクターが高い。中国交通建設(1800/HK)が7.8%、中国中鉄(390/HK)が4.7%、中国鉄建(1186/HK)が3.5%、中国龍工HD(3339/HK)が1.4%、中聯重科(1157/HK)が1.0%ずつ値上がりした。中国交通建設については、昨年の新規受注額が前年を上回ったことを好感している。今年の受注額は、16年比で23%増を目指す方針だ。

半面、H株銀行セクターは弱含み。中国工商銀行(1398/HK)が1.0%安、中国農業銀行(1288/HK)と中国建設銀行(939/HK)、中国銀行(3988/HK)がそろって0.8%安と値下がりした。

石油や石炭のエネルギーセクターもさえない。中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.4%安、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.0%安、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が0.8%安、エン州煤業(1171/HK)が1.3%安と下落した。

なお、寄り付き前に公表された今年2月の中国製造業PMIは、予想(51.2)を上回る51.6という結果だった。また、取引時間中に行われたトランプ米大統領の議会演説では、アジア圏の通商や外交に関する言及がなく、特段の新しい提案などもされていない。

【亜州IR】





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