8日の香港市場概況：ハンセン0.3％高と3日続伸、中国銘柄しっかり

8日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比60.92ポイント（0.27％）高の22861.84ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が67.24ポイント（0.68％）高の9896.82ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は735億3800万香港ドルに増加する（7日は625億700万香港ドル）。

海外株高が追い風。米景気の先行き楽観で、昨夜のNYダウが3日連続で史上最高値を更新した流れを継いだ。欧州市場でも主要株価指数が軒並み上昇している。取引時間中に発表された11月の中国貿易統計に関しては、予想よりも良い内容だった。輸出は前年同期比5.9％増（市場予想1.0％減）、輸入は13.0％増（同3.6％増）となっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、本土大手行の交通銀行（3328/HK）と乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業（2319/HK）がそろって2.0％高、中国政府系デベロッパーの華潤置地（1109/HK）が1.9％高と上げが目立った。

石炭やセメントの素材セクターも物色される。エン州煤業(1171/HK)が7.9％、中国中煤能源(1898/HK)が1.5％、中国中材(1893/HK)が2.7％、安徽海螺セメント(安徽コンチセメント：914/HK)が2.5％、華潤水泥HD(1313/HK)が1.5％ずつ値を上げた。

中国証券セクターもしっかり。中国銀河証券(6881/HK)が2.9％、広発証券(1776/HK)が1.3％、海通証券(6837/HK)と華泰証券(HTSC：6886/HK)がそろって1.0％ずつ上昇した。

一方、生命保険業務アジア大手のAIA（アメリカン・インターナショナル・アシュアランス：1299/HK）は1.9％安と続落。本土住民による海外での保険購入に対し、中国政府が一段と規制を強化する見通し——と報じられるなか、保険販売の足かせになると不安視された。AIAはハンセン指数の構成銘柄で指数寄与度も大きいため、全体相場の重しになっている（ハンセン指数に対する押し下げ寄与度は31ポイント）。


【亜州IR】




＜WA＞