TOKAI Research Memo(7):エネルギー事業の拡大により「中期経営計画2025」利益目標を達成の見通し
TOKAIホールディングスは、2023年に発表した「中期経営計画2025」で、2026年3月期に売上高2,600億円、営業利益175億円、純利益100億円を目指しています。昨期の進捗では、エネルギー事業の拡大が予想を上回り、営業利益が目標を超えています。売上高は若干の下方修正があるものの、全体的な利益目標は維持されています。同社はエネルギー事業の推進や再生エネルギーの普及、M&A戦略により成長を図っています。特にDXの推進や国際展開に注力しており、2050年のカーボンニュートラル実現を目指しています。また、事業ポートフォリオ経営を通じて資本収益性と成長性の向上を図り、企業価値の向上を目指しています。
2. 中期経営計画の進捗状況
TOKAIホールディングス<3167>は、2026年3月期を最終年度とした3ヶ年の「中期経営計画2025」を2023年5月に発表した。「事業収益力の成長(収益基盤の拡大+新サービスの展開)」「脱炭素化社会の実現に向けた持続的成長基盤の強化」「成長の源泉となる人財の育成と組織の活力の最大化」の3点を重点施策として取り組み、経営数値目標として最終年度となる2026年3月期に売上高2,600億円、営業利益175億円、親会社株主に帰属する当期純利益100億円、継続取引顧客件数357万件を掲げた。
前期までの進捗状況について見ると、売上高はコンシューマー向け情報通信事業の低迷による継続取引顧客件数の下振れを主因として、当初目標に対しては若干下回るペースとなっているが、営業利益はエネルギー事業が想定を上回るペースで拡大したことにより、目標を上回って進捗している。前期までの進捗状況と最近の市場環境を考慮して策定した2026年3月期の業績計画は当初目標に対して、売上高で70億円引き下げたが、各利益については当初目標値を維持した。
営業利益に関しては計画を上振れする可能性も十分あるが、2027年3月期からスタートする次期中期経営計画を見据えて顧客基盤の拡大をさらに進めるため、利益の上振れ分については顧客獲得コストに充当することも考えられる。
なお、同社は長期ビジョンとして2030年度の目指す姿として売上高4,000億円、営業利益300億円、継続取引顧客件数500万件を掲げており、2027年3月期以降はオーガニックな成長に加えてM&Aの取り組みについても一段と強化するものと予想される。
資本収益性と成長性の2軸で全体最適を実現する事業ポートフォリオ構築に注力
3. 企業価値向上に向けた取り組み
同社は企業価値の向上に向けて、1) 事業ポートフォリオ経営、2) 各事業の拡大・効率化の推進、3) ESG経営の3点の取り組みに注力している。
(1) 事業ポートフォリオ経営への取り組み
事業ポートフォリオ経営として、資本収益性と成長性の2軸でグループ全体最適を実現するポートフォリオの構築に取り組んでいる。具体的には、事業ポートフォリオを成長領域(エネルギー、法人向け情報通信、建築設備不動産)、期待領域(再エネ他GX関連、海外、地域連携)、成熟領域(個人向け情報通信、CATV、アクア)、改革領域(事業収益改善または撤退/売却を検討する事業)の4セグメントに分類し、ポートフォリオ上の位置づけに応じて各事業の拡大並びに効率化を推進し、ROICとROEの向上を目指す。期待領域についてはグループの持続的成長に向けて新規事業を創出する取り組みなども含まれる。また、事業間や会社間の連携をさらに強化することで、グループシナジーの最大化を目指す。
(2) 各事業の拡大・効率化の推進
a) 成長領域
エネルギー事業では、M&Aやサービスエリアを広げることで顧客基盤を拡大し、持続的な成長を図る方針だ。また、収益性を維持向上すべくDXによる業務効率化なども推進している。DX戦略として、自動検針メーターの導入を進めており、2026年3月末までに100%達成を目指す(2024年3月末設置率70%)。検針業務のコスト削減だけでなく、リアルタイムに顧客の消費量を把握することで、最適なタイミングでの配送が可能となり物流の効率化が進む。また、顧客接点の強化施策としてTLC会員に対するスマホアプリの導入を推進している。スマホアプリを活用することで、最適なタイミングで顧客に対して各種情報を発信することが可能となり、解約率の低減やクロスセル率向上といった効果が期待される。2024年3月末でTLC会員1,214千人のうち375千人がアプリを導入しており、2026年3月末までに1,000千人の導入を目指す。
法人向け情報通信事業では、通信インフラ投資やデータセンターの増強等による事業規模の拡大に加えて、M&A戦略によりデジタル人財を強化し旺盛なDX需要を取り込んでいく。また、建築設備不動産事業においては建築不動産、土木工事、設備工事などグループ各社が持つリソースを共有することで、大型案件を受注し東海エリアでのシェア拡大を目指す。
b) 期待領域
再エネ他GX関連事業においては、太陽光発電(PPA含む)や蓄電池システムの普及促進に取り組んでいるほか、創エネ事業を手掛ける企業への出資も行いながら、2050年のカーボンニュートラルの実現を目指している。出資実績として、2023年にTOKAIがフィリピンの水力発電事業会社であるREPOWER ENERGY DEVELOPMENT CORPORATIONの株式を取得、2024年2月に持分法適用関連会社化(出資比率20%)した。また、2023年12月に(株)TOKAIベンチャーキャピタル&インキュベーション(以下、TVC&I)が、発電用の浮体式垂直軸型洋上風車※の開発に取り組む(株)アルバトロス・テクノロジーに出資した。アルバトロスへの出資は、グループとしてGX領域における情報取集・知見の集積を目的としたものとなる。なお、TVC&Iについては2025年3月期に解散しており、VC事業は同社内に新設したスタートアップ推進部で継続している。
※ 浮体式垂直軸型洋上風車は、海に浮かべる浮体部分の小型化が実現できるほか風車の製造方法の工夫によって、従来型(水平軸型)の風車と比べ製造コストや運用コストの低減が期待されている技術。既に様々な企業・団体との共同研究が開始されている。
海外事業については、エネルギー事業においてベトナムでLPガス関連企業を、フィリピンで水力発電会社を持分法適用関連会社としているほか、情報通信事業においてインドネシアや台湾を中心にAWS導入支援等の事業を展開している。海外事業に関しては短期的な業績への影響は軽微だが、中長期的な収益貢献を期待しての展開となる。
c) 地域連携
地域連携の取り組みについては各グループ会社において地域密着サービスや官民連携による取り組みを推進している。具体的な取り組みとして、ケーブルテレビ子会社でフィットネスジムを4店舗運営しているほか、子会社の東海ガス(株)が静岡県内で2ヶ所のキャンプ場を運営している。
(3) ESG経営への取り組み
同社は持続的成長につながるESGの取り組みを加速させることで、PERの更なる向上を目指している。
a) 環境(Environment)
2050年のカーボンニュートラル実現に向けた取り組みとして、顧客のエネルギー利用並びに自らの事業活動におけるGXを推進する。顧客向けについては、省エネガス機器の普及促進やカーボンオフセットガスの販売、再生可能エネルギーの導入促進、地域と一体となった低・脱炭素化の推進、原料の脱炭素化に取り組んでいる。また、自らの事業活動においてはDXによるLPガス事業の配送効率化や自動検針化、太陽光発電システムの設置や事業所で使用する電気の再エネルギー化を推進している。
b) 社会(Society)
人的資本の強化施策として、人財・組織の活力最大化、従業員のウェルビーイング向上に取り組んでいる。「理想の個」の実現に向けて、自律キャリア支援制度やリスキリング支援制度などを整備したほか、「理想の組織」の実現に向けて、多様な働き方の実現、働きがいを高める人事制度の改定、トップレベルの健康経営の実践、管理職への心理的安全性研修、コーチング研修などに取り組んでいる。
c) ガバナンス(Governance)
コンプライアンス・ガバナンスの強化を図るべく、役員・管理職の研修の徹底や組織のさらなるコンプライアンス意識の向上に向けた取り組みを推進している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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