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アートネイチャ Research Memo(1):新規売上の回復傾向受け今期2ケタ増益へ


アートネイチャーは、毛髪業界をリードする総合ヘアコンサルタント企業で、顧客に最適なライフスタイルを提案しています。主力事業であるオーダーメイドウィッグに加え、多様な毛髪商品を提供し、テレビやインターネットでの広告を通じて新規顧客を取り込み、アフターサービスで顧客との関係を強化しています。2025年3月期は、女性向け新商品の売上回復が見られたものの、全体としては売上高の微増収と物価高の影響により2ケタ減益となりました。しかし、2026年3月期には新商品の成功や販促手法の強化で2ケタ増益を見込んでいます。特に、女性向け新規市場の回復や「ジュリア・オージェ」の成長が要因です。今後も新規領域へ進出し、次期経営計画に繋げる方針です。

*13:01JST アートネイチャ Research Memo(1):新規売上の回復傾向受け今期2ケタ増益へ ■要約

1. 毛髪業界をリードしライフスタイルを提案するヘアコンサルタント企業
アートネイチャー<7823>は毛髪業界をリードする総合毛髪企業の大手で、「ふやしたいのは、笑顔です。」をモットーに、トータル・ヘアコンサルタント企業として、顧客により美しく輝きのあるライフスタイルを提案している。主力事業はハイエンドなオーダーメイドウィッグの製造・販売で、毛髪に関する商品・サービスも幅広く取り扱い、多様化・高度化する顧客ニーズに対し一人ひとりの個性に合った最適なソリューションを提供している。オーダーメイドウィッグは海外の自社工場で1つずつハンドメイドされ、くつろぎにこだわる全国282の店舗(2025年3月末現在)で、専門的な技術を持つ理・美容師資格保有者が購入からアフターサービス、日常のアドバイスまでを徹底的にサポートしている。

2. 商品開発力、技術力、接客力を強みに「反響営業」が高い効果を発揮
同社の商品・サービスには、オーダーメイドウィッグのほか、オリジナルのスタイルに仕上げるハイエンドな既製品ウィッグ、気軽に使えるスタンダードな既製品ウィッグ、自然な仕上がりと高い自由度が特長の増毛商品、発毛有効成分を配合した発毛剤などがある。こうした商品・サービスをテレビやインターネットなどの広告媒体で訴求し、電話を中心にメール、来店などでコンタクトしてきた人を新規顧客として取り込む「反響営業」、そしてアフターサービスなどを通じて新規顧客と信頼関係を築いて定着に導く「リピート営業」が、同社ビジネスモデルの要となっている。こうしたビジネスモデルは、顧客ニーズを先取りする商品開発力、顧客を満足させる技術力、顧客の信頼を得る接客力といった同社の強みを背景に、より高い効果を発揮している。

3. 新規売上の苦戦や物価高の影響などにより、2025年3月期業績は2ケタ減益
2025年3月期の業績は、売上高が43,340百万円(前期比1.1%増)、営業利益が2,181百万円(同17.8%減)となった。女性向け新商品「JUSME(ジャスミー)」により回復傾向となったものの女性向け新規は減収となり、売上高は微増収にとどまった。また、為替や物価高の影響、スタイリストの処遇改善などにより、営業利益は2ケタの減益となった。女性向け新規売上の伸び悩みの1つの要因として、訴求ルートが従来のテレビなどからWebなどへとシフトしていることによる「反響営業」の変化への対応が課題としてあげられる。このため、WebやSNS、出店する施設との連携などを重視した販促手法への取り組みを強化している。また、男性用ウィッグ向けでは高性能AIによる無料相談サイト「HAIRの部屋」を開設し、毛髪に関する悩みの解決に寄与している。

4. 女性向け新規売上の回復などを背景に2026年3月期は2ケタ増益を目指す
2026年3月期の業績見通しについて、同社は売上高47,623百万円(前期比9.9%増)、営業利益2,778百万円(同27.4%増)と2ケタ増益を見込んでいる。増益の要因は、「ジャスミー」投入以降女性向け新規受注が増収に転じていることに加え、増毛商品や「ジュリア・オージェ」の好調、販管費の抑制などを想定しているためである。但し、2026年3月期を最終年度とする中期経営計画「アートネイチャーAdvanceプラン」については、ここまでの新規売上の低迷や物価上昇などを背景に、売上高予想を523億円から476億円へ下方修正するなど全面的に見直した。そのうえで、足元の女性向け新規売上の回復や、増毛商品と「ジュリア・オージェ」の拡大、新規領域への進出を推進し、次期中期経営計画につなげていく考えである。

■Key Points
・毛髪業界をリードするトータル・ヘアコンサルタント企業として新しいライフスタイルを提案
・商品開発力、技術力、接客力を強みに「反響営業」「リピート営業」が高い効果を発揮
・新規売上の苦戦を受けて中計を見直したが、受注が回復に転じたことで今期2ケタ増益を予想

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

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