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株式会社CRI・ミドルウェア×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(6)


CRI・ミドルウェアの櫻井氏とDAIBOUCHOU氏の対談では、Switch 2などの新しいハードウェアの登場が同社ミドルウェアに与える影響について議論されました。性能向上により、処理負荷の軽さという特徴が相対的に弱まるのではないかとの懸念に対し、櫻井氏は性能が上がるとコンテンツの表現力も向上するため、軽い処理負荷の価値は保たれると説明しました。また、マルチプラットフォーム対応の強化により、同社製品の需要はむしろ増すとしています。さらに、車載向けミドルウェアの市場についても、デジタル化の進展に伴う需要増を見越して、展開を進める意向を示しています。デバイス対応においても効率的な処理を提供することで、市場での競争力を維持する考えです。

*15:16JST 株式会社CRI・ミドルウェア×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(6) CRI・ミドルウェア<3698>

●DAIBOUCHOU
承知しました。Switch2についてハードウェアのスペックが向上し、処理能力が高くなることで、貴社ミドルウェアの「処理の負荷が軽い」という優位性が相対的に薄れてしまう、いわば陳腐化してしまうような懸念はないでしょうか。

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
ご指摘の通り、性能評価という観点だけで見れば、確かにそのような理屈も成り立つかもしれません。しかし実際には、ゲーム会社様はハードの性能が向上すればするほど、よりリッチで表現力の高いコンテンツを実現しようとされます。そのため、常に高い性能が求められているというのが実態です。

また、Switch2と同様に、当社のミドルウェアはPlayStation 5などの他のハードでもご利用いただいております。これまでPlayStationやXbox、PC向けに使っていただいていたものが、Switch2でもそのまま使えるということになれば、マルチプラットフォーム対応の一環として非常に価値があります。つまり、Switch2が新たにマルチプラットフォームのラインナップに加わることによって、たとえば「PlayStation、Xbox、PC、Switch2」すべてに対応したタイトルが増えるという形になるため、当社にとってはむしろ好ましい状況だと考えています。

●DAIBOUCHOU
つまり、たとえハードのスペックが高くなったとしても、クリエイターの皆さんにとっては処理負荷が軽いに越したことはない、という理解でよろしいでしょうか。

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
はい、その通りです。処理負荷の軽さについては、ハードのスペックにかかわらず、常に求められる要素です。

●DAIBOUCHOU
つまり、貴社の処理負荷の軽さという優位性については、今後も特に問題はないということと理解しました。

直近2年間で貴社の車載向けミドルウェアの採用が急増しているように見受けられます。自動車メーカーのデジタル化が進み、2030年には車載メーターの大半が液晶化されるとの予測もあります。このように今後、車載メーターのデジタル化比率が高まっていくことで、貴社の売上もさらに伸びると考えてよいでしょうか。

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
はい、基本的にはおっしゃる通りの流れになります。先ほども自動車の生産台数に関する話が出ましたが、メーターグラフィックスに関しては、液晶ディスプレイが搭載されていないと当社のミドルウェアを採用いただくことはできません。たとえば、液晶がついていないバイクなどには導入の余地がないのが現状です。しかし、今後バイクや四輪車を含めて液晶搭載が広がっていけば、それだけ当社製品が導入される可能性のある母数が増えることになります。そのため、私たちとしても市場拡大を期待していますし、その前提で積極的に展開を進めているところです。

●DAIBOUCHOU
最近ではバイクによってはヘルメット側に液晶ディスプレイを搭載し、デジタルで各種情報を表示するような製品も見られます。そうしたヘルメット内の表示装置やデジタルHUD(ヘッドアップディスプレイ)のような領域についても、貴社のミドルウェアが関わってくる可能性はあるのでしょうか。

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
ご指摘の点についてですが、現時点では当社としてはまだその領域には取り組んでおりません。ただし、技術的にはバイク本体に搭載されている液晶ディスプレイと共通する部分はあると思います。現在そのようなヘルメット内の表示装置は、比較的高性能なハードウェアを搭載した製品が多いため、今後の市場動向や技術の進展次第で、当社としても可能性を検討していける領域ではあると考えています。

●DAIBOUCHOU
よく分かりました。先ほど、二輪車の方が強いというお話がありましたが、液晶メーターにおいて、なぜ四輪車よりも二輪車の方が需要があるのでしょうか。たとえば、二輪車は画面サイズが小さい分、限られたスペースの中で多くの情報を見せる必要があるなど、特有の要件があるのでしょうか。

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
基本的には、四輪車でも液晶ディスプレイの搭載は広がっています。特に高級車では、大型の液晶ディスプレイを搭載し、高性能なハードウェアを備えているケースも増えています。そういった車種では、性能的にも様々な処理が可能になっています。

当社のミドルウェアは、スペックの低い環境でもスムーズに動作する点を強みとしており、まずはそうした環境に向けて展開を進めてきました。特に台数が多く出る大衆車やコスト重視のモデルを中心に導入を広げているところです。その流れの中で、バイクはよりスペックが限られる傾向が強く、当社との親和性が高かったのではないかと考えています。

●DAIBOUCHOU
つまり、逆に言えば、スペックが高いハードや大型液晶が搭載されていない環境においても、貴社のミドルウェアはそれに見合った形で映像表示が可能ということですね。

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
はい、コストを抑えつつ、メーターグラフィックスで多様な表現を実現したいというニーズに対して、現在のところ当社の強みが発揮できていると考えています。

●DAIBOUCHOU
分かりました。

GlasscoとADX-ATの課金方法についてお伺いします。これらの製品は、採用台数が増えることで売上が増加する仕組みでしょうか。あるいは、継続的に課金されるサブスクリプション型の仕組みもあるのでしょうか。

■CRI・ミドルウェア 櫻井様
現在のところ、GlasscoおよびADX-ATは、生産台数1台ごとに一定の料金をいただく形態となっています。つまり、生産が続く限り、あるいは新しい車種に搭載され採用されれば、その都度料金をいただく方式です。1台の車両からは基本的に最初の1回のみの請求となります。将来的には、自動車業界で注目されている「ソフトウェアデファインドビークル」のような継続課金モデルへの移行も検討しています。しかし現時点では、まだその段階には至っていません。

●DAIBOUCHOU
なるほど、承知しました。つまり、採用される台数や車種が増えることで、売上も増加するという理解でよろしいでしょうか。

それから、車載向けミドルウェアの市場において、どのような競合他社や競合ソフトウェアが存在し、貴社のシェアはどの程度か教えていただけますか。

株式会社CRI・ミドルウェア×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(7)に続く

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