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テックポイント Research Memo(6):トータルソリューションの提供により年間売上高を年率20%アップ


テックポイント・インクは、2025年までにASMediaの完全子会社となる計画があるため、2025年12月期の業績予想を控えている。しかし、トータルソリューションの提供により年間売上高を年率20%増加させる成長戦略を掲げている。監視カメラと車載カメラ向けの半導体で独自の地位を築き、市場占有率の拡大を図る方針だ。特に車載カメラシステム向けでは、CMOSセンサーや画像処理プロセッサー、リアビューカメラなど多様な用途での製品開発を進めている。また、先進運転支援システム(ADAS)への対応も進め、2030年にはこの分野での市場規模が4,500億円に達すると予測している。映像処理技術の知的財産取得も進めており、新たなSoCの量産を2025年内に開始する予定だ。

*12:06JST テックポイント Research Memo(6):トータルソリューションの提供により年間売上高を年率20%アップ ■今後の成長戦略

テックポイント・インク<6697>は2025年5月に予定される臨時株主総会での承認及び米国並びに台湾の行政当局の認可を経て、ASMediaの完全子会社となる。そのため、2025年12月期の業績予想を開示していないが、2月に「事業計画及び成長可能性に関する事項」を発表した。その内容に沿って成長戦略を考察する。

成長戦略の基本として、引き続き監視カメラ・車載カメラともにトータルソリューションの提供に努める方針である。兼ねてより、監視カメラシステム向け半導体では、将来的にCMOSセンサーまで含め、半導体とセンサーを一気通貫で送信側から受信側まで供給できる業界唯一の存在を目指している。その優位性を確立したうえで、さらに競争力を強化し、市場占有率を一挙に高めていく。また、車載カメラシステム向け半導体では、リアビューカメラやサラウンドビュー用途のみならず、ドライブレコーダーや電子ミラーに用途を拡大させる。映像伝送に加えて液晶表示部のコントローラー製品にも対応する。先進運転支援システム(ADAS)の自動車への搭載拡大に合わせて、販売数量の増加を目指している。車載用途のトータルソリューション例としては、車載カメラ、ドライブレコーダーのトータルソリューションの同社推計による2030年の市場規模は4,500億円※と見ている。内訳としては、車載カメラでCMOSイメージセンサーが4億台として2,400億円※、画像処理プロセッサー(ISP)が4億台として900億円※、魚眼補正とTx(送信)はISPに内蔵となる。電子ミラーは運転席のほか、サイドミラー2ヶ所の計3ヶ所となり、Rx(受信)はコントローラーに内蔵、液晶コントローラーは5,000万台想定で300億円※。サラウンドビューとドライブレコーダーでは、Rx(受信)は内蔵、サラウンドビューは1億台で900億円※、H.264/5ドライブレコーダーは内蔵となる。同社は車載カメラシステム向け半導体のトータルソリューション向上のため映像処理技術の知的財産(IP)を取得した。開発中のSoCは、2025年度には量産移行が可能と判断している。今後の売上高成長目標として、年率20%アップを目標に掲げる。

※ 便宜上1米ドル=150円で計算した売上高の成長イメージ。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

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