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エージェント・インシュアランス・グループ Research Memo(6):基本的な戦略軸に変化なし


エージェント・インシュアランス・グループの2024年12月期末の財務状況において、総資産は5,208百万円と前期末から増加しました。流動資産と固定資産の増加が主な要因であり、現金及び預金、売掛金、のれんの増加が目立ちます。一方、負債総額も増加し、特に営業未払金や長期借入金の増加が注目されます。自己資本比率は24.6%に低下しましたが、ネットキャッシュは増加しています。これにより、損害保険代理店のM&Aおよび事業承継の戦略に変化はありません。キャッシュフローも順調で、営業活動から収入があり、フリーキャッシュフローはプラスとなっています。

*13:06JST エージェント・インシュアランス・グループ Research Memo(6):基本的な戦略軸に変化なし ■エージェント・インシュアランス・グループ<5836>の業績動向

3. 財務状況と経営指標
2024年12月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比3,060百万円増加の5,208百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産は同1,866百万円増の3,458百万円であり、主に現金及び預金が1,071百万円増加、売掛金が705百万円増加した。固定資産は同1,193百万円増の1,749百万円であり、のれんが同864百万円増加した。

負債合計は前期末比2,961百万円増の3,899百万円となった。流動負債は同2,248百万円増の2,937百万円であり、主に営業未払金が同1,265百万円増加した。固定負債は同712百万円増の962百万円であり、新規借入による長期借入金が同720百万円増加した。

純資産合計は前期末比98百万円増の1,308百万円であり、主には親会社株主に帰属する当期純利益計上により利益剰余金が同53百万円増加した。

主な経営指標を見ると、2024年12月期末の自己資本比率はファイナンシャル・ジャパンの買収に伴い24.6%と前期末比31.7ポイント低下したが、ネットキャッシュ(現金及び預金−有利子負債)は809百万円と、同206百万円増加した。なお、同社が今後も進める損害保険代理店のM&A及び事業承継においては、一般的なM&Aを多用する会社と異なり、小規模のM&Aでは保険契約の移管が行われるだけであり、またある程度規模のある保険契約を譲り受ける場合も、M&Aに係る費用は大きくならない構造となっている。そのため、今回のファイナンシャル・ジャパン買収による財務内容の変化により、同社のこれまでの国内における損害保険代理店のM&A及び事業承継を進めるという戦略軸について、何ら変化や制約を与えるものではない。

4. キャッシュ・フロー
同社の2024年12月期の営業活動によるキャッシュ・フローは417百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは221百万円の支出であり、ファイナンシャル・ジャパンの買収に伴う支出があったものの、フリー・キャッシュ・フローは195百万円の収入となった。財務活動によるキャッシュ・フローは858百万円であり、現金及び現金同等物の期末残高は前期末比1,071百万円の2,015百万円と、順調に積み上げている印象である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 吉林拓馬)

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