【笑美面・インパクト投資】介護家族による負担を課題とし、大きな市場を解決(3)
笑美面は、介護家族の精神的、身体的な負担を減らすためのソリューションを提供し、社会的なインパクトを生み出しています。具体的には、要介護者のレスパイト入院をコーディネートすることで、介護者に精神的余裕を与え、介護施設の選択を支援しています。また、末期がんの患者とその家族に対して、シニアホームでの終末期ケアを提案し、家族が最後の時間を大切に過ごせるよう支援しました。調査によれば、サービスの提供を受けた家族の87%がポジティブな気持ちの変化を感じ、81%がシニアホームのイメージが改善したと回答しています。この取り組みは、経済的価値と社会的価値の共創を目指すビジネスとして成長を続けています。
レスパイト入院は、治療の必要性はないんですけど、レスパイトというと家族様の肉体的・身体的ケアを目的とした要介護者本人の入院ということになります。当社が普段から病院さんとも連携していますので、病院さんからですね、コロナ禍の時期の話しらしくて、コロナ禍で入院患者が減っている、ベッドが空いているからレスパイト入院を受け入れる余裕がありますよ、という話を聞いていた状況だったらしいです。これはすぐに娘様の精神的余裕の確保をしなければいけないということで、その話を思い出して、コーディネーターがレスパイト入院を勧めたというかたちですね。
希望をいただいたと娘様から、ちょうど「家族会議」中にそのまま病院に電話をしまして、レスパイト入院の受付を仲介したと。翌日には一旦すぐに受け入れてくれるというかたちになってお母様は病院に行きました。これによってですね、2カ月の精神的余裕と、ホームをしっかり納得するまで選ぶ時間的余裕を得ました。その間に当社のコーディネートと一緒にホーム探しをしました。
その間に並行して、介護保険の区分変更をかける必要があったので、当社のコーディネーターが病院と連携して、要介護度3を認定されたというかたちでございます。2カ月かけて娘様のご自宅の近くの介護付き有料老人ホームに入居を決められました。最後に娘様の心境です。娘様は当時本当にいっぱいいっぱいで、病院の入院が決まったときに声を出して泣かれていました。誰に何を相談していいかもわからなかった。
大病したわけでもないので、病院に相談してもいいのかわからなかった。そもそも家族のことを他人に相談してもいいのか、という罪悪感もあった。笑美面のレスパイト入院という提案で状況が前に進んだときに、人に頼ってもいいんだと、目の前が明るくなったと。入居後に泣きながら当社コーディネーターに握手を求めていただいたみたいです。こういう感動事例を社内で集めたりするんで、挙げてきた事例でございました。「家族会議」は状況把握。文章ではできない状況把握ができるということがあります。やはりその人の身体状況・精神状況というのは、対面してみてお話を聞かなければわからないという部分がありますので、これも「家族会議」の価値ですね。
はい。もう一つエピソード。
最期の過ごし方というエピソードです。お母様と、今度は息子様がキーパーソンです。お母様がガン末期の状態です。息子様はガン末期の状態での居場所は病院のみという思い込みでした。これの解消が行動変容で行われました。最期に親孝行できた。「家族会議」を通じて、息子様はとにかくお母様との最期の時間を大切にしたいという思いが強いことを確認いたしました。しかし、息子様はガン末期というと一般的にもそうかもしれませんけど、もう病院しかないんじゃないかという認識だったということです。
その誤解を解くために、シニアホームにはターミナルケア、最期の看取りのケアに対応しておりまして、病院では実現がしにくい毎日の自由面会、外食や外出散歩などを叶えられるシニアホームがあることをお伝えしました。24時間看護師がいるようなホームなんですけど、確かに病院に比べると、安全面のみに注目すると少し落ちるかもしれません。しかし、やはりここは息子様の最期の思い、お母様との最期の思い出を作るという観点で、シニアホームを提案いたしました。
「家族会議」での当社コーディネートの傾聴を通じて、一番実現したいことはお母様との最期の時間を確保することと認識していただいたので、シニア方面の入居を選択されました。ガン末期でしたので、お母様は入居後半年ほどでご逝去されました。息子様より調子のいい日は親子で近くのお寿司を外食できたと、桜を見に公園に散歩ができたと。
シニアホーム入居という選択肢を取ったことで、最期に大変親孝行ができたと、感極まりながらお電話いただいたという事例でございます。こちらもですね、傾聴、「家族会議」の価値として傾聴というのがあります。本当の希望は何ですかと。
安全面とかが一番初め、念頭にきます。家族の方は。ですが、「本当の希望は何ですか」ということを傾聴しながら引き出していくことで、本当の希望を叶えるようなシニアホーム探しができる、これが「家族会議」の価値だと、こういうふうに考えております。このようなケース、全てこのような困難であったり、行動変容が劇的に起こったケースが全ての「家族会議」で行われているわけではないかもしれません。もう少し淡々と希望通り進む、という話もあるかもしれませんが、でも、6,000件以上昨年実施した「家族会議」の中には、こういったケースが多数無数に含まれております。これが私達がいつも胸を張ってお伝えしている社会的インパクトという一端だというふうに考えていただければと思います。
■入居後アンケート|介護家族の態度変容
このようなサービスを受けていただいて、実際にアウトカムとしても、どんなものが出ているか。1日8時間以上介護してる方が一番多いんですね。家族介護、8時間×365日です。今ビジネスケアの解消が経済的にも大変重要だと言われています。
そういった観点でも私達のサービスは家族介護で時間を使っていることに対して、仕事復帰できているという観点なんかも、このビジネスケアラーの解消などにも寄与しているということが言えると思います。SDGs5の4の目標にも合致しているということでございます。左側、「シニアホームへの入居に関してポジティブな気持ちの変化がありましたか」という質問に、87%がポジティブな気持ちになりましたと回答。シニアホーム自体に対するイメージ、これよく昔のイメージ「姥捨て山」みたいなイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれません。
でも、それも81%、「家族会議」をやることで印象が良くなったというふうに答えていただいております。最後にアンケート、「心の介護への向き合い方」。「心の介護」というのは私達がつくった言葉ですが、かなり確信を得ております。
「心の介護」という言葉を使うことで、家族様がそれでいいんだと罪悪化の軽減をされることが本当に実感できておりますので、家族様の最大の役割は「心の介護」ですよという言葉を今後も使っていきたいと思いますし、いつかこの言葉が一般的な言葉になるぐらい、この概念を広げていきたいなというふうに思っております。「心の介護」に向き合えていますかというアンケートは、90%の方が向き合えるようになったと言われております。シニアホーム入居は全てを解決する魔法の杖ではないですけど、でも多くのケースで、こういった「心の介護」に向き合うきっかけになるということが実証されております。
■成長戦略|経済価値と社会価値の共創
では最後に、それらを生かしてどう成長するかのお話もしっかりさせていただきたいと思います。私達、1、2、3、3つの柱で事業をしていると認識しておりまして、1つ目は皆様ご存知、先ほどお伝えしましたシニアライフサポート事業、マッチング事業でございます。これは増やせば増やすほど社会課題を解決できます。どういうアプローチをしてこの事業を推進しているのか、今は病院さんとの連携を一番重要視しております。都市部展開エリアでは病院さんとの病院単位での連携数はかなりシェアが取れてきております。しかし、その病院にはたくさんの紹介パートナー、MSW等が所属されております。そこを緻密に網羅的にまだ人単位で、私達の存在を知っていただいて私達の有用性を知っていただいているわけではないので、ここをアプローチします。これはなぜ今までできなかったかというと、これは労働集約産業だからです。労働集約でやっていますので、新しいコーディネーターがいないと、ベテランのコーディネーターはもう既存の紹介パートナーからの相談だけでいっぱいになりますので、どんどん新しいコーディネーター、プロを育てて、この病院は付き合いがあるんですけど、まだお付き合がない紹介パートナーの方々にアプローチするということが、この基本戦略でございます。これを続けて、先ほど質問にもいただきましたが、他の地域ですね、に広げていくことをやっていきます。
第2の柱は、コンサルティング事業です。昨年11月に100%グループ会社として設立しましたケアサンクの方に事業を移管しました。私達はポジショニングというものを持っております。紹介事業で約1500社近くの介護事業者と連携しておりますし、そこの内容というのもよくわかっております。そのネットワークを使って、新しいシニアホームの企画をしております。このエリアでこの介護の事業者がこんなサービスを提供したら、まだこのエリアで不足しているリハビリニーズを満たせるかもしれない、であったり、もうちょっと自由度の高いホームを運営されている介護事業者を連れてくることによって、先ほどみたいな自由度の高いかつ医療の体制は万全なホームを企画できるかもしれない、みたいなことをやっております。このプレーヤーとしては、他には不動産のデベロッパーさんとか。投資家なんかが必要になりますので、そこのネットワークと、介護事業者のネットワークを通じて、しっかりそういった価値のある企画をどんどんしていきたいなというふうに思っております。
【笑美面・インパクト投資】介護家族による負担を課題とし、大きな市場を解決(4)に続く
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