ミダックHD Research Memo(3):廃棄物処分事業、収集運搬事業、仲介管理事業を展開
ミダックホールディングスは、産業廃棄物及び一般廃棄物の収集運搬・処分を主な事業とし、廃棄物の中間処理や最終処分を行っています。同社は特に、自社での処理が難しい廃棄物を他社に紹介する仲介管理事業や、新たに子会社化した遠州砕石による砕石製造・残土管理も行っています。日本の産業廃棄物処理業界は約18%の市場規模の拡大を見せつつ、最終処分量は9百万トン前後で推移しています。環境省の目標では2030年度の産業廃棄物の最終処分量は11百万トンとされており、最終処分場の需要は依然高いと予測されます。また、サーキュラーエコノミーの実現や3R+Renewableの戦略が進む中で、業界の重要性が高まっています。
1. 事業概要
ミダックホールディングス<6564>は産業廃棄物・特別管理産業廃棄物の収集運搬・処分、及び一般廃棄物の収集運搬・処分を展開している。廃棄物とは「占有者が自ら利用又は他人に有償で売却することができないために不要となったもの(放射性物質及びこれによって汚染された物を除く)」で、産業廃棄物と一般廃棄物に大別される。
産業廃棄物とは、事業活動に伴って生じた廃棄物のうち廃棄物処理法で規定された20種類の廃棄物(燃え殻、汚泥、廃油、廃酸、廃アルカリ、廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず及び陶磁器くず、鉱さい、がれき類、ばいじん、紙くず、木くず、繊維くず、動植物性残さ、動物系固形不要物、動物のふん尿、動物の死体、以上の産業廃棄物を処分するために処理したもので上記の産業廃棄物に該当しないもの)である。産業廃棄物のうち、爆発性、毒性、感染性のある廃棄物を特別管理産業廃棄物という。
一般廃棄物は廃棄物処理法で規定された産業廃棄物以外の廃棄物である。一般廃棄物は事業系一般廃棄物(事業活動に伴って生じた廃棄物で産業廃棄物以外のもの)、家庭廃棄物(一般家庭の日常生活に伴って生じた廃棄物)、特別管理一般廃棄物(廃家電製品に含まれるPCB使用部品、ごみ処理施設の集じん施設で集められたばいじん、感染性一般廃棄物など)に分類される。
(a) 事業区分・内容
同社は事業区分を廃棄物処分事業、収集運搬事業、仲介管理事業、その他としている。廃棄物処分事業は、事業者(企業・地方公共団体等)から排出される廃棄物を、自社施設で中間処理(焼却、破砕、水処理、コンクリート固化など)及び最終処分する廃棄物処理サービスである。収集運搬事業は、事業者から排出される廃棄物をタンクローリー車やパッカー車などによって回収し、処理場まで運搬するサービスである。仲介管理事業は、自社処理が困難な廃棄物や自社の商圏以外の廃棄物について、自社以外の処理業者へ顧客(排出事業者)を紹介するサービスである。廃棄物処分事業及び収集運搬事業では排出事業者から中間処理・最終処分及び収集運搬に係る料金、仲介管理事業では処理業者から仲介手数料を得る。その他は2023年7月に子会社化した遠州砕石の砕石製造・残土管理業である。
中間処理とは、最終処分に先立って廃棄物を減量・減容化、安定化、無害化、資源化することである。廃棄物の性状に応じて焼却、破砕・選別、圧縮・成形、中和、脱水、溶融などの処理を行う。最終処分とは、廃棄物を埋め立て処分、海洋投入処分、再生によって最終的に処分することである。埋め立て処分は、廃棄物の環境への無用な拡散や流出を避けるために、陸上や水面の限られた場所を区切って貯留構造物を造成し、廃棄物を埋め立て貯留して年月をかけて自然に戻そうとするもので、安定型最終処分場(廃プラスチック類やがれき類など、そのまま埋め立て処分しても環境保全上支障のないものだけを埋め立てる処分場)、遮断型最終処分場(有害物質を含む廃棄物等を埋め立てる処分場で、コンクリートの囲いと屋根で周囲から遮断された構造)、及び管理型最終処分場(安定型最終処分場では処分できないが遮断型最終処分場の基準ほど有害物質の含有が多くない廃棄物等を埋め立てる処分場で、有害物質の溶出やガス・汚水が発生するため遮水工や浸出水処理施設の設置が義務付けられている)の3つに分類される。
(b) 事業環境
同社が属する国内産業廃棄物処理業界(廃棄物処理・リサイクルサービス)の推定市場規模(出典:環境省「環境産業の市場規模・雇用規模等に関する報告書 令和6年3月」)は4兆7,044億円で、2018年の3兆9,921億円と比べると約18%拡大している。国内の産業廃棄物の総排出量(出典:環境省「産業廃棄物排出・処理状況調査報告書 令和4年度速報値」)は、2022年度が合計370百万トンだった。2009年度に400百万トンを割り込んだ後は特に大きな変化は見られず、今後も一定の廃棄物排出が継続すると予測されている。
最終処分量(出典:環境省「産業廃棄物排出・処理状況調査報告書 令和4年度速報値」)については、2018年以降はおおむね9百万トンで推移している。2009年の14百万トンに比べて減少した形だが、これは廃棄物の再生利用(3R=Reduce、Reuse、Recyle)の進展が影響していると考えられるが、環境省「循環型社会形成推進基本計画 令和6年8月」では2030年度の産業廃棄物の最終処分量の数値目標を約11百万トンと設定しており、今後も最終処分は不可避的に発生し、最終処分場が社会に不可欠な存在であることに変化はないだろうと考えられる。
また、全国の最終処分場(設置許可数)は2022年4月1日時点(出典:環境省「産業廃棄物処理施設の設置、産業廃棄物処理業の許可等に関する状況 令和3年度実績」)で全国に1,568件となっている。最終処分場の残存容量は合計17,109万立方メートル(遮断型処分場が2万立方メートル、安定型処分場が5,923万立方メートル、管理型処分場が11,183万立方メートル)で前年度比1,402万立方メートル(8.9%)増加した。残余年数(=残存容量/最終処分量)は全国が19.7年で、このうち首都圏は13.4年、近畿圏は20.5年となっている。
さらに近年では、ビジネス活動を通じて循環型社会を実現する「サーキュラーエコノミー」と、2019年5月のプラスチック資源循環戦略の基本原則として記載された「3R+Renewable」が注目され、動脈産業と同様に静脈産業の重要性が高まっている。同社を取り巻く事業環境は良好と言えるだろう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
<HN>
武蔵野東学園、卒業生らに7億円を請求 在学中に理事長を刑事告訴
スマートに生産性を向上:レーザーフィッシュのAIが次世代ECMツールを強化
Beatsがブランド初となる充電アクセサリ 「Beatsケーブル」を新たに発表
【ソフトバンク】連勝ストップで再び借金1 9回代打柳町が痛恨併殺「想定外だった」小久保監督
【日本ハム】清宮幸太郎、開幕戦以来のダメ押し2号「久々にいい当たり」移動日は弟の試合を観戦
25年度補正予算案、今国会の提出を見送る方向で調整 経済対策など
【阪神】藤川監督「ウチの『坊っちゃん』たちが頑張った」四国IL時代に投げた松山での勝利に
【ソフトバンク】周東佑京、球団歴代3位開幕14戦連続安打 球団記録は11年の本多コーチ19試合
【日本ハム】ドラ5山県秀が球団の新人デビュー1号「『楽しんでこい』って言ってくれたので」
エミレーツ・スカイカーゴ、東京/成田〜ドバイ線を開設 5月23日から週1往復
昨年引退した元AV男優しみけん「やめてよかったですか?」問いに即答「うん」その理由とは?
孤独のグルメで旨そうだった「トマトの酢漬け」のおいしい作り方! フレッシュな旨味がキューッとくるっ
広末涼子容疑者の逮捕は“異例”弁護士見解に小説家の医師「我々はサンドバッグじゃなくて人間」
二階堂ふみが結婚!?お相手が衝撃的過ぎてネット民「マジか・・・」
42歳ブレイキングダウン選手、東京駅でケンカ売られ取った行動に「尊敬する」「真似しよ」X拍手
八代亜紀さんのヌード写真封入アルバム発売、所属事務所が「警察にも相談中」公式コメントを発表
石橋貴明のがん公表動画“削除”にネット困惑「どういうこと?病気嘘だったってこと?」
「普通は逮捕される事案ではない」広末涼子容疑者現行犯逮捕の“異例さ”背景を著名弁護士が解説
多部未華子(30)結婚の裏事情あまりにも恐ろしすぎると話題に!
広末容疑者の元夫キャンドル・ジュン氏、取材依頼すべて断り「私は良い人でなく見た目通り…」
多部未華子(30)結婚の裏事情あまりにも恐ろしすぎると話題に!
二階堂ふみが結婚!?お相手が衝撃的過ぎてネット民「マジか・・・」
中居正広氏、14年前に脳科学者が「女性におぼれて芸能界追放」と“予言” X騒然「すごい」
広末涼子容疑者は奈良から車で移動中だった「なかなか厳しいのでは」識者が疑問呈す
広末涼子容疑者の元夫キャンドル・ジュン氏が繰り返した語った言葉「心が…」がネットで再注目
自称広末涼子容疑者逮捕「涙出てくる。悔しい」“本物”は全国TVで社長の苦悩語ったばかり
昨年引退した元AV男優しみけん「やめてよかったですか?」問いに即答「うん」その理由とは?
小澤征悦と再婚した桑子真帆アナ(34)黒い過去が流出、衝撃の過去にネット騒然
孤独のグルメで旨そうだった「トマトの酢漬け」のおいしい作り方! フレッシュな旨味がキューッとくるっ
広末涼子容疑者の逮捕は“異例”弁護士見解に小説家の医師「我々はサンドバッグじゃなくて人間」

ミダックHD Research Memo(4):収集運搬~中間処理~最終処分の一貫処理体制が特徴・強み
ミダックHD Research Memo(1):2025年3月期増収増益予想で中間期順調
ミダックHD Research Memo(2):廃棄物の適正処理を通じて循環型社会の確立を目指す企業集団
ミダックHD Research Memo(7):高い利益率を維持しながら規模の拡大を目指す
ミダックホールディングス---浜名湖クリーンセンターの埋立容量を843,977立方メートルに増量
ミダックHD Research Memo(8):資源循環型社会構築に向けた取り組みを強化
燃焼灰を再生路盤材にリサイクル!FKGの新たなビジネスモデル「RUSシステム」のメリットとは
低濃度PCB(処分期限2027年3月)、アスベスト、ダイオキシン等の廃棄物の調査・管理サービスを独自システム『エコマネージDX』で開始 事前調査は無償、提案後に調査実施有無を顧客が判断可能※1
塗料の資源化技術を石油分解菌を用いて完成 廃塗料の肥料化と脱炭素化によるネガティブエミッション実現 塗装業界に技術提供を開始
SGムービングとリネットジャパン 新たに6自治体と協定を締結