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デリカフHD Research Memo(4):自己資本比率は底打ち、フリーキャッシュ・フローも8期ぶりにプラスに転換


*15:04JST デリカフHD Research Memo(4):自己資本比率は底打ち、フリーキャッシュ・フローも8期ぶりにプラスに転換 ■デリカフーズホールディングス<3392>の業績動向

2. 財務状況と経営指標
2023年3月期末の財務状況は次のとおり。資産合計は前期末比1,921百万円増加の24,866百万円となった。主な変動要因を見ると、流動資産では現金及び預金が964百万円、売掛金が832百万円増加し、固定資産では有形固定資産が107百万円減少した一方で、投資その他の資産が135百万円増加した。

負債合計は前期末比442百万円増加の17,151百万円となった。有利子負債が258百万円減少し、買掛金が332百万円、未払法人税等が180百万円、未払金が327百万円それぞれ増加した。純資産合計は同1,478百万円増加の7,715百万円となった。利益剰余金が628百万円増加したほか、2023年3月に実施した第三者割当増資により資本金が395百万円、資本剰余金が398百万円増加した。

経営指標では、自己資本比率が純資産の増加により前期末比3.8ポイント上昇の31.0%となり、有利子負債比率は同38.6ポイント低下の145.2%となるなど、2020年3月期以降続いた財務体質の悪化に歯止めが掛かった。キャッシュ・フローの状況について見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは前期の857百万円から1,695百万円に増加し、投資活動によるキャッシュ・フローを差し引いたフリーキャッシュ・フローで719百万円となり、8期ぶりにプラスに転じた。2024年3月期は大阪FSセンターの開設(総工費41億円)を計画している。資金は、補助金(約13億円)のほか手元キャッシュや金融機関からの借入れで設備投資資金を充当する予定のため、有利子負債は再度拡大する可能性があるものの、中長期的には収益拡大により財務体質の改善も進むものと予想される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

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