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アウトソシング Research Memo(9):オーガニック成長の継続等により、2ケタの増収増益を見込む


*15:09JST アウトソシング Research Memo(9):オーガニック成長の継続等により、2ケタの増収増益を見込む ■業績見通し

1. 2023年12月期の業績予想
2023年12月期の業績予想(IFRS)についてアウトソーシング<2427>は、売上収益を前期比11.6%増の7,700億円、営業利益を同38.7%増の305億円、親会社の所有者に帰属する当期利益を同76.4%増の180億円と大幅な増収増益を見込んでいる。

2022年12月期業績の足を引っ張った外部要因の回復や好調分野のさらなる拡大により、すべてのセグメントで増収となり、2ケタのオーガニック成長を継続する見通しである。

利益面でも、収益性向上や利益成長にシフトする方針の下、前期に計上したのれん等の減損損失(約37億円)や一過性費用の解消も重なって大幅な営業増益を実現し、営業利益率も4.0%(前期は3.2%)に改善する想定となっている。

2. 弊社の見方
弊社でも、不安定な外部環境ついては引き続き注視する必要があるものの、各分野における人材ニーズそのものは新たな需要を含めて旺盛な状況にあること、外部的なマイナス要因(半導体不足や資材調達遅れ、人の移動の制限等)も回復に向かっていること、さらには前期に計上した一過性費用が解消することを勘案すれば、同社の業績予想は十分に達成可能であると見ている。注目すべきは、1) アライアンスによる先端技術系人材の育成(国内技術系アウトソーシング事業)、2) 下期から見込んでいる自動車生産の回復の動きや好調な半導体分野の取り込み(国内製造系アウトソーシング事業)、3) 過去最高の受注残となっている米軍施設向け事業の回復とさらなる受注の積み上げ(国内サービス系アウトソーシング事業)、4) アイルランド事業の周辺国でのシェア拡大(海外技術系事業)、5) オランダにおける物流向け事業の拡大とドイツにおける製造系事業の回復(海外製造系及びサービス系事業)などであり、それぞれが中長期的な業績の伸び(オーガニック成長)にどのように寄与していくのかフォローしていきたい。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

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