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アイリック Research Memo(9):事業環境の変化に対応した新たに3か年計画を策定


*17:09JST アイリック Research Memo(9):事業環境の変化に対応した新たに3か年計画を策定 ■成長戦略

1. 新3か年計画
アイリックコーポレーション<7325>はコロナ禍影響の長期化による事業環境の変化に対応して、2022年6月に新たに3か年計画を策定した。そして1年目を「再始動の年」、2年目を「投資継続の年」、3年目を「成長の年」と位置付けて、最終年度となる2025年6月期の目標値に売上高8,495百万円~8,795百万円、営業利益700百万円~1,000百万円を掲げた。2025年6月期における主要KPIとしては、直営店舗数70店舗、FC店舗数255店舗、直営店新規集客数30,000人(さらに既契約6,000人)、「AS」シリーズID数15,000IDなどを掲げている。

重点施策として、保険SHOPの新しいスタイルの確立(デジタル技術活用による最良の顧客サービスの永続的提供)、「保険クリニック」の認知度向上(2025年6月期に認知度26%とする)、DXを活用したオンライン相談の拡大、「ASシステム」の大型導入先の開拓と新サービスの提供、「スマートOCR」事業のさらなる拡大と販売力の強化を推進する方針である。「保険クリニック」の認知度向上に向けて、広告宣伝費については2023年6月期計画の673百万円から、2024年6月期に837百万円、2025年6月期に1,055百万円まで拡大する計画である。


Fintech企業として成長を目指す
2. 業界の枠を超えたFintech企業として成長を目指す
保険分析・販売支援プラットフォーマーとして、第1の柱である「保険クリニック」事業の拡大、第2の柱である「AS」シリーズの拡大、そして第3の柱と位置付ける「スマートOCR」の拡販によって収益拡大を図るとともに、業界の枠を超えたFintech企業としての成長を目指す方針である。広告宣伝費の増加により3か年計画の期間中は一時的に利益拡大が鈍化する可能性もあるが、最終的にはブランド認知度の向上やストック収益の拡大によって広告宣伝費の増加を吸収する見通しで、弊社ではFintech企業として中長期成長ポテンシャルが大きいと評価している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

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