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戸田工業---22年3月期は売上高が353.32億円、機能性顔料及び電子素材ともに好調に推移


戸田工業<4100>は13日、2022年3月期連結決算を発表した。売上高が353.32億円、営業利益が25.19億円、経常利益が41.84億円、親会社株主に帰属する当期純利益が31.16億円となった。「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当連結会計年度の期首から適用しており、2022年3月期に係る各数値は、当該会計基準等を適用した後の数値となっており、対前期増減率は記載していない。

機能性顔料の売上高は135.68億円、セグメント利益は前期比68.9%増の21.24億円となった。売上高は全般的に前期と比べて好調に推移した。特に、前期は外出禁止令や企業の操業停止等による経済・社会活動の抑制が行われた影響により落ち込んでいた複写機・プリンター向けの材料が当期は大幅に回復した。また、塗料向けや触媒向けの材料等も需要の回復により好調に推移した。

電子素材の売上高は222.26億円、セグメント利益は前期比118.2%増の32.85億円となった。自動車市場におけるCASEの進展や情報通信市場におけるICTの普及拡大により、磁石材料及び誘電体材料(チタン酸バリウム)を中心に、前期と比べて売上が伸長した。磁石材料は主に自動車や家電用のモーター用途としてこれまでも利用されているが、特に自動車の電動化等に伴い需要が増加している。また、江門協立磁業高科技有限公司を持分取得により子会社化したことも増収増益に寄与した。誘電体材料も、ICT機器や電気自動車に多く使われる積層セラミックコンデンサー用途として旺盛な需要があった。

2023年3月期通期の連結業績予想については、自動車市場におけるCASEの進展や情報通信市場におけるICTの普及拡大により、市場規模は一段と拡大し、製品需要が高まると見込む一方、利益面においては原材料及びエネルギー価格の高騰や為替変動等の懸念があり、慎重な見方が必要として、売上高は前期比13.2%増の400.00億円、営業利益は同36.5%減の16.00億円、経常利益は同40.3%減の25.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同51.9%減の15.00億円を見込んでいる。



<EY>
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