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エヌ・シー・エヌ---上期は2ケタの増収と増益、通期連結業績予想の上方修正を発表


エヌ・シー・エヌ<7057>は12日、2022年3月期第2四半期(21年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比13.7%増の36.51億円、営業利益が同10.3%増の1.44億円、経常利益が同2.0%増の1.54億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同4.5%増の1.10億円となった。

住宅分野の売上高は前年同期比8.5%増の30.14億円となった。緊急事態宣言が継続的に発令されたこと、ウッドショックが顕在化したことにより、建築現場の進捗が遅れたものの、木材を安定的に供給することができ、SE構法出荷数は同6.4%減の716件とほぼ計画どおりの出荷となった。また、木材の安定供給を背景に、登録工務店は新規に26社加入し、558社となった。

大規模木造建築(非住宅)分野の売上高は前年同期比66.3%増の4.48億円となった。新型コロナウイルス感染症の影響はあるものの公共工事等が徐々に再開され、SE構法出荷数は同50.0%増の30件となった。また、SE構法以外の大規模木造建築を扱う木構造デザインでは、計画通りにプロモーション活動を実施し、営業活動を推進している。

その他として、住宅の省エネルギー計算サービス事業の売上高は同75.8%増となった。2021年4月より「住宅の省エネ性能説明義務化」を受け、独自の「省エネルギー性能報告書」を発行し、性能の見える化を行うとともに、SE構法とのシナジーを活かし戸建向けに注力して営業展開を行った。木造建築向けBIMソリューションを開発・展開するMAKE HOUSEでは、事業拡大に向けた人員増と育成を計画通り行うとともに、BIM技術を活用した高画質建築空間シミュレーションサービス「MAKE ViZ」の提供を開始した。

2022年3月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比23.8%増(前回予想比8.1%増)の79.59億円、営業利益が同8.9%増(同52.4%増)の3.08億円、経常利益が同0.3%増(同26.0%増)の3.24億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.8%増(同16.8%増)の2.33億円としている。


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