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ヴィンクス Research Memo(4):流通小売業を熟知した開発力・技術ノウハウ・サービス力が特徴・強み


■事業概要

6. 特徴・強み
ヴィンクス<3784>は大手流通小売企業の情報システム子会社として設立され、さらに流通小売業に特化して顧客開拓し、業容を拡大してきた。このため流通小売業を熟知した開発力や技術ノウハウをベースとして、個々の顧客ニーズに対応できるサービス力を特徴・強みとしている。メーカーに対しての中立性も特徴であり、世界中のメーカーの機器を選定・提案できるメリットがある。

流通小売チェーンを主ターゲットとして展開し、ソリューション分野やアウトソーシング分野における継続取引が安定収益基盤となっていることも特徴だ。顧客開拓についてはプロダクト分野を中心に新規顧客を獲得し、その後ソリューション分野やアウトソーシング分野につなぎ、取引拡大・安定顧客化を図るという戦略を推進している。


流通小売企業のDX投資加速で競合優位性
7. リスク要因・収益特性と課題・対策
情報関連サービス業界において収益に影響を与える一般的なリスク要因としては、景気低迷による企業のIT投資抑制、競合激化による受注条件の悪化、個別プロジェクトの不採算化、技術革新への対応遅れ、情報セキュリティ管理・システム障害、人材確保・育成、外注費の高騰、法的規制などがある。

企業のIT投資に関してはコロナ禍によって一部で先送りの動きも見られるが、DXの流れも背景として高水準に推移することが予想されている。同社が主ターゲットとする流通小売チェーンにおいても、ネットとリアルの融合による業態変革やスマートストア化など1980年代のPOS普及以来の大きな変革期を迎えて、ニューリテールと呼ばれる新技術を活用した店舗運営を実現するために、POSシステム関連・CRM関連・MD関連などのDX投資を加速する動きが見られる。そのため需要面の懸念は小さいと言える。

競合の面では、同社の主ターゲットは広域に多店舗展開する流通小売チェーンであるため、流通小売業に熟知したうえでシステム開発や機器調達、ヘルプデスクや24時間365日の運用保守などのトータルサポートに対応できる競合企業が少なく、品質面でも過去の実績に対する信頼感が高い。一部でメーカー系と競合することがあるが、同社の場合はメーカーに対する中立性で世界中のメーカーの機器を選定・提案できる競合優位性がある。

個別プロジェクトの採算確保に関しては、見積段階では見積会議における見積精度の向上、受注後は経営会議におけるプロジェクト管理の徹底などで不採算化を防止している。

なお季節要因については、システムの検収時期の関係で、年度末及び企業の決算期にあたる第1四半期(1~3月)の構成比がやや高くなる傾向がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)


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