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デジタル・インフォメーション・テクノロジー---3Qは増収・2ケタ増益、業績予想の上方修正に加え増配を発表


デジタル・インフォメーション・テクノロジー<3916>は14日、2021年6月期第3四半期(20年7月-21年3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比6.1%増の108.37億円、営業利益が同25.9%増の14.92億円、経常利益が同25.8%増の14.96億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同25.6%増の10.35億円となった。

ソフトウェア開発事業の売上高は前年同期比7.9%増の103.65億円、セグメント利益(営業利益)は同33.9%増の14.49億円となった。ビジネスソリューション事業分野(業務システム開発、運用サポート)は、事業ポートフォリオの見直しが奏功し、コロナ禍においても受注が堅調に推移した。業務システム開発では、ポートフォリオの見直しに伴い一部要員をシフトした関係で、ERP関連や医薬系・公共系を中心に案件の獲得が想定以上に進み、堅調な売上の伸びと着実な利益の改善を示した。運用サポートでは、既存大手顧客だけではなくここ1、2年で開拓した新規顧客も規模を拡大した。その結果、売上・利益ともに大幅な伸びを示した。エンベデッドソリューション事業分野(組込みシステム開発、組込みシステム検証)は、自動車関連がコロナ禍の影響を受けることを想定したうえで対策を実施した結果、前年同期を上回った。組込みシステム開発では、車載系は前年同期並みにとどまったが、半導体系や通信系が伸び、また家電向けのIoTサービスが拡大し、売上・利益ともに伸長した。組込みシステム検証では、車載系の減少を5G関連がカバーし、売上・利益ともに前年同期を上回った。自社商品事業分野は、コロナ禍の影響による商談面の制約はあったが、前年同期を上回った。サイバーセキュリティビジネスは、WebARGUSが大規模顧客で本格的に稼働するなど、売上・利益共に堅調な伸びを示した。業務効率化ビジネスは、子会社であるDITマーケティングサービスと一体となったxoBlosの販売体制を強化し、売上・利益ともに堅調な伸びを示した。新たな取り組みとして、コロナ禍においてニューノーマルな社会に対応するため、電子契約のアウトソーシング型サービスを2020年10月から提供し、住宅建設業を中心に引き合いが堅調に伸びている。同社と大興電子通信<8023>が顧客に代わって日鉄ソリューションズ<2327>の電子契約クラウド「CONTRACTHUB(コントラクトハブ)@absonne(アブソンヌ)」の導入から運用・維持まで一連の作業を代行するアウトソーシング型のサービス「DD-CONNECT」(ディ・ディ・コネクト)を提供するとしている。

システム販売事業の売上高は前年同期比18.9%減の4.91億円、セグメント利益(営業利益)は同50.6%減の0.51億円となった。カシオ計算機<6952>製中小企業向け業務・経営支援システム「楽一」を主力とする販売ビジネスにおいて、IT導入補助金を活用した販売促進などに努めてきたが、前期に消費税増税に伴う軽減税率対応などの特需があった影響もあり、前期比では売上高、セグメント利益ともに大幅に減少した。

2021年6月期通期については、同日、業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比5.9%増の143.00億円、営業利益が同24.2%増(前回予想比5.0%増)の16.80億円、経常利益が同23.7%増(同5.0%増)の16.80億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同16.7%増(同5.0%増)の11.42億円としている。また、期末配当について、今回修正した業績予想及び財政状態等を総合的に勘案した結果、直近の配当予想より1株当たり2.00円増配の1株当たり14.00円の期末配当を実施することを発表した。



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