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テックファム Research Memo(5):自己資本比率は60%以上で推移、手元キャッシュも潤沢で財務内容は良好


■テックファームホールディングス<3625>の業績動向

3. 財務状況と経営指標
2020年6月期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比1,573百万円減少の4,307百万円となった。流動資産では現金及び預金が630百万円減少し、固定資産ではのれんが737百万円減少したことが主な減少要因となっている。

負債合計は前期末比656百万円減少の1,245百万円となった。流動負債において買掛金が96百万円、未払法人税等が175百万円、未払金が78百万円それぞれ減少したことによる。固定負債では長期借入金が57百万円減少した。また、純資産は前期末比917百万円減少の3,061百万円となった。自己株取得に伴い自己株式が196百万円増加(減少要因)したほか、親会社株主に帰属する当期純損失492百万円の計上や非支配株主持分84百万円の減少が主な減少要因となっている。

経営指標を見ると、自己資本比率は前期末比4.5ポイント上昇の69.1%となった。損失計上や自己株式取得等により株主資本が減少したものの、負債も同様に減少したことが要因となっている。有利子負債比率については前期末比1.9ポイント上昇したものの、水準そのものは低く、財務内容は良好と判断される。また、同社は今後の更なる事業拡大と企業価値向上に向けて、M&Aやアライアンスなどを含めた投資も検討しているが、必要となる資金については金融機関からの借入等で賄っていく方針を示している。複数の金融機関と総額20億円のコミットメントライン契約及び当座貸越契約を締結しており、これらの資金調達枠を活用することで機動的な投資が実行可能となる。ただ、現状は既存事業の収益回復を最優先に取り組んでいく方針となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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